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あなたの名前
三井?
なにしてんの?
みんなカラオケ行くって
言ってるよ -
三井
おぅ
今行くわ -
今日は卒業式。
最後のホームルームも終わり、みんなでカラオケへ
行こうとしていたのだが、三井の姿が見当たらず私は
教室に一人でいる三井を見つけた。 -
あなたの名前
なーに
浸ってんの -
三井
っせぇな…
ほらっ -
三井は私に何かを投げつけた。
受け取った私はソレを見ると、制服のボタンだった。 -
三井
お前には色々と
世話になったかんな
それでよ…… -
あなたの名前
やだ…やめてよ
もうこれで会うのは最後
だからみたいな…… -
私はボロボロと出てくる涙を止めることはできなかった。
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三井
ちょ、お前っ…
泣くなって!
聞けよ!オレの話を… -
あなたの名前
やだやだ!
聞きたくない
あーあーあー -
私は耳をふさぎ、三井の言葉を遮る。
すると視界が真っ暗になった。 -
三井
いーから!聞け!!!
-
気づいた時には私は三井の腕の中にいた。
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三井
……好きなんだよ
お前のことが -
あなたの名前
……え?!
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三井
だから…
卒業してからも会いてぇんだよ -
あなたの名前
……もっと早く言え
バカ!!!! -
卒業おめでとう🌸
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