-
今日は卒業式。
私がマネージャーをしているバスケ部の先輩である南さんが卒業してしまう。
私の憧れの人。 -
南
あなたの名前ちゃん
ありがとな -
あなたの名前
いえ……
私はお礼を言われるようなことはできてませんでしたから… -
南さんの役に立ててなんていなかった。
私は申し訳なくなり、下を向く。 -
南
何言っとんのや
-
私の頭の上に軽く手を乗せる南さん。
ゆっくりと顔をあげると、今まで見たことの無いような顔で南さんは優しく微笑んでいた。
-
南
こう見えて感謝してるんやで?
-
あなたの名前
え…
-
南
このまま大学に連れて
いきたいぐらいや -
あなたの名前
ふふ…
何言ってんですか -
南
いや…
ホンマに -
南さんはまたまた見たことの無いような顔で頬を赤らめ、そっぽを向きながら言った。
-
あなたの名前
それって……
-
南
はよ卒業してくれへん?
-
卒業おめでとう🌸
タップで続きを読む