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久々に風邪をひいてしまった私は、珍しく保健室のベッドで休ませてもらっていた。
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あなたの名前
こりゃ帰らないとヤバいかも……
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ーと、その時バタン!と勢いよく保健室のドアが開く音が聞こえてきた。
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リョータ
あなたの名前ちゃん!!!
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先生
こら!
ここ保健室よ!!! -
リョータ
す、すんません
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この声は、、、
リョータくんだ。 -
リョータ
あなたの名前ちゃん…
大丈夫?? -
そっと仕切りのカーテンをあけ、心配そうな顔で声をかけてきたのは私の彼氏のリョータくんだった。
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あなたの名前
大丈夫だけど…
なんで保健室にいるって知ってるの? -
リョータ
さっき花道に偶然会って
聞いたんだよ -
私は花道と同じクラスで、さっき保健室に行くことを話していた。
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あなたの名前
そんなに慌てて来なくても
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けど、そんな必死に来てくれたリョータくんに私の心はあったかくなった。
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リョータ
ホントに大丈夫?!
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あなたの名前
だーいじょぶ!
単なる風邪だから! -
するとリョータくんは「よかったぁぁぁ」と言いながらヘナヘナとベッドに手をかけ、しゃがみこんだ。
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あなたの名前
んな大袈裟な
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クスクスと笑っていると、突然視界が暗くなり唇に柔らかい感触。
もちろん触れたのはリョータくんの唇。 -
リョータ
その風邪
オレが全部もらうね?
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