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あなたの名前
あれっ
花形くん?! -
花形
あなたの苗字さん
じゃないか -
あなたの名前
花形くんもここの神社に
来てたんだ -
花形
あぁ
バスケ部の連中とな -
今日は12月31日。
あと数分で日付が変わり、新しい年が始まろうとしている。 -
藤真
おーい
花形ー!
先行ってるからなー! -
花形
おう
わかった -
あなたの名前
え?!
花形くんいいの?! -
女1
あなたの名前ー!
行ってるからねー! -
あなたの名前
あ、うん!!
-
私と花形くんは顔を見合わせてクスリと笑った。
-
花形
どうやらお互い置いて
いかれたようだな -
あなたの名前
ふふ
ホントだね -
私の場合は友達が気をつかってくれたんだけどね。
だって、私は花形くんに片想いしているから。 -
あなたの名前
あ、カウントダウン
始まったね -
私たちが参拝するための列に並ぶと、
どこからともなくカウントダウンが始まった。 -
あなたの名前
あけましておめでとう
今年もよろしくね -
花形
あけましておめでとう
こちらこそよろしくな -
私たちは参拝をすませたあと、おみくじを引いた。
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あなたの名前
うぅ~ん……
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花形
どうした?
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あなたの名前
私さ
毎年これうまく
つけられないんだよ -
引いたおみくじを綴ろうとするのだが、不器用なのか
いつもキレイに綴れないのだ。 -
花形
オレがつけてもいいか?
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あなたの名前
え?!
いいの?! -
花形くんは優しく微笑むと私のおみくじを器用にヒモへと綴ってくれた。
花形くんのおみくじの隣に。 -
花形
あ、綴る場所
ここでよかったか? -
あなたの名前
うん!
花形くんの隣だし!
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……言い終えた後に私は自分が大胆なことを言ったと気付いた。
すると花形くんは少しだけ照れくさそうにこう言った。 -
花形
今年はいい年になりそうだ
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ハッピーニューイヤー🎍❤
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