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藤真
おい
いい加減機嫌直せよ -
私は彼氏である健司の言葉に「つーん」とそっぽを向く。
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藤真
しょーがねぇだろ
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あなたの名前
しょうがない…?!?!
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つい先程12月31日から1月1日に日付が変わった。
せっかく12時ちょうどにって2人でお参りにって、神社に来ていたのに…… -
あなたの名前
せっかく一緒に年越ししたくて来てるのに
カウントダウンの瞬間は別々ってひどくない?! -
そうなのだ。
日付が変わる数分前健司は偶然バスケ部の連中に会って、そのままそいつらと年を越したのだ。
私はそれをポツンと1人で眺めていた。 -
藤真
お前も混ざればよかった
じゃねぇか -
あなたの名前
他校の知らない人達に
混ざれるわけないでしょ! -
私はまたプイッとそっぽを向く。
するとグイッとむりやり頬をつかまれ、顔の向きを直される。
もちろん健司に。 -
藤真
悪かったって
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あなたの名前
…………
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藤真
これから先は嫌でもずっと一緒に年越すんだから
いいじゃねぇか -
あなたの名前
……は?!
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藤真
……ぷっ
お前顔真っ赤!!! -
健司はそう言って大爆笑をした。
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あなたの名前
嘘だ!
暗くて見えないじゃん!! -
藤真
わかるよ
お前のことなら
なんでもな -
ハッピーニューイヤー🎍❤
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