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あなたの名前
烈ーー!
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南
なんやねん
騒がしい -
今日はクリスマス。
我が家はいつも隣の家のご家族と合同クリスマスパーティーをする。
今年の会場は我が家だ。 -
あなたの名前
手伝って!!!
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南
……またか
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烈は私のひとつ歳下の男の子。
今は高3で受験勉強真っ只中だ。 -
南
なぁ
オレ受験生なんやけど -
あなたの名前
息抜きも必要やって!
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私は嫌がる烈を無理やり部屋から追い出し、キッチンへと連行する。
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南
毎年毎年
よう飽きひんな -
毎年私はチョコレートケーキを作る。
……烈に手伝ってもらいながら。 -
あなたの名前
だって烈好きやろ?
チョコレートケーキ -
南
……いつの話してんねん
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その後ご馳走を二家族で食べ終わり、両親たちは「これからは大人の時間だから!」と言って飲みに行ってしまった。
リビングには私と烈の2人。 -
あなたの名前
烈さぁ
彼女作らへんの? -
南
…そっくりそのまま返すわ
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あなたの名前
私は……
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「烈が好きだから」
この言葉は言えない。
言ったところで烈が困るだけやし。 -
南
……大学
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あなたの名前
ん?
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南
オレが受ける大学知ってるやろ?
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あなたの名前
……私が行ってるとこだよね?
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南
受かったら
ちゃんと言うわ -
あなたの名前
……え?
それって…… -
すると目の前が暗くなり、唇に暖かい感触。
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あなたの名前
……えぇ?!
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南
あ、すまん
先に手が出てしもうたな -
メリークリスマス🎄❤
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