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あなたの名前
ゴホッゴホッ…
うぅ、しんどい…… -
久々に風邪をひいた私は学校を休み、部屋で布団にくるまっていた。
両親は仕事のため家の中に1人だ。 -
その時、私の携帯が鳴った。
どうやらLINEが来たらい。 -
あなたの名前
え?!
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LINEを見た私は慌てて布団から飛び起き、部屋の窓を開けて外を見る。
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あなたの名前
透!!!!
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家の前にいたのは私の彼氏。
花形透だ。
透は私の声に気付き、顔を上げた。 -
あなたの名前
待ってて!!
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私はバタバタと1階へ降りて、玄関のドアを開けた。
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あなたの名前
がっ、学校は?!
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花形
おい、出てきたらダメだろ
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透は私の背中を押し、部屋へと誘導する。
そして布団の中へと促される。 -
あなたの名前
だって
LINEくれたじゃん… -
花形
なんのためのLINEだと思っているんだ
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透がくれたLINEには『飲み物とゼリーを玄関に置いておく。お大事に』と書かれていた。
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あなたの名前
てゆーか
透…学校サボったの? -
花形
すぐ戻る。
あなたの名前が気にする事じゃない -
あなたの名前
えへへ
ありがと -
透が私のために学校をサボるだなんて、ホントはダメな事だけど私は嬉しくなってしまった。
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花形
お前がいない教室では勉強に集中できないからな
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透は優しく私の頭を撫でてくれる。
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花形
早く治してくれ
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あなたの名前
うん、ありがとう
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こうやって透の愛を再確認できるなら、風邪をひくのも悪くないかも……なんて思うのだった。
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