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牧
おいあなたの名前
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あなたの名前
はい?
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ここは海南高校の体育館。
今はバスケ部の練習前、ぞろぞろと部員が集まり始めている。
マネージャーである私はキャプテンの牧さんに話しかけられた。 -
牧
なんか顔赤くないか?
調子も悪そうだが… -
あなたの名前
…実はちょっと風邪気味で
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私はヘラッと笑いながら答えた。
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牧
それはまずいな
今日はもう帰った方がいいんじゃないか? -
あなたの名前
いやいや!
大丈夫!大丈夫です!! -
信長
なんだ?
どーした?
うわ!お前顔赤っ!!! -
神
ホントだ。
風邪?熱あるんじゃない? -
ワラワラと部員のみんなが集まってきてしまった……。
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牧
今日はもう帰らせる
いいな? -
あなたの名前
…は、はい
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牧
心配なのはもちろんだが
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牧さんは私のおでこに手のひらをつけ、顔を覗き込む。
……近い!!!! -
牧
そんな潤んだ目を他の奴らに見せたくないからな
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…………高熱確定。
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