アビス短編集
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「アッシュさん」
「なんだ」
「なんでもないです」
「…………」
彼の顔が引きつった。これは明らかに怒りの顔だ。
こんなことを言うのも失礼だが、アッシュさんの怒っている姿は面白い。
怒りのハードルが低いらしく、ふざけたことを言われると必ずこうなる。
それでも私が一応女だから、怒鳴らないように、殴らないようにと我慢しているらしい。
それがまた面白い。
常に隣にいる必要はないのだが、彼と話すと、必ず面白いことがある。
だから基本的に、彼の横が私の定位置だ。
生意気、素直じゃない、怒りっぽい、そしてどこか抜けている。
そんな彼は、私の絶好のおもちゃだ。
「ふざけているのか」
「はい、そうですね」
「……っ」
ああ、耐えてる耐えてる。
今にも怒鳴り出しそうだ。
どうしようかな、怒らせちゃうか、そのままにしとくか。
何にも言わないで、この場を去ったら落ち込むかな。
適当に相手の痛いところ突けば、きっと本気で怒るな。
謝ったらたぶん照れるだろう。そういう人だから。
「アッシュさん」
「……なんだ」
「だーいすきっ!」
「~っっ!?」
漫画の様に大げさなリアクションをした彼は、わけのわからない言葉を喋って追いかけてくる。
そんな彼から私は走って逃げる。
面白い、アッシュさんって本当に面白い。
だって、予想どおりの反応をするんだもの。
「てめえっ!こら、何のつもりだ!」
真っ赤になって追いかけてくるアッシュさん。
かわいい。やっぱりかわいい。
そのまま必死で走って逃げきって、他の仲間のところにかくまってもらう。
まだキョロキョロと私を探しているらしい。
ほーら、私はここだよー。
「またアッシュを怒らせたのか」
「怒らせたんじゃないです、からかったんですよリグレットさん」
「その辺にしてやったらどうだ」
「えー、でも、反応が面白いんですもん」
どんなときだって、予想できる彼の行動。古典的で、単純で、いかにもおもちゃって感じだ。
それが面白くて仕方がないんだから、やめるもんですか
「アッシュのこと、よくわからない……です。菜真絵、尊敬する……です」
「え?あんなに単純な人も珍しいと思いますけど」
「ううん……菜真絵はアッシュを良く見てるです。他の誰よりも……」
「そうですか?」
「菜真絵、アッシュのこととても好きです」
「はっ!?」
思わず二度聞きした。
私がアッシュさんを好き?まさか。
「ないない、ないですよ」
「アリエッタ、間違ってません」
ぐぎぎ、とこっちを睨んでくるアリエッタさん。
どうやら撤回する気はないらしい。
「そんなこと、ないと思うんですけどね」
きっとない。
確かに、私はあの人が気になってしかたなくて、あの人がなにを言ったら喜ぶのか知ってて、一緒にいればもれなく楽しいけれど。
…でもそれは、彼が楽しいおもちゃだからだ
そう、大事なおもちゃだからだよ。
「なんだ」
「なんでもないです」
「…………」
彼の顔が引きつった。これは明らかに怒りの顔だ。
こんなことを言うのも失礼だが、アッシュさんの怒っている姿は面白い。
怒りのハードルが低いらしく、ふざけたことを言われると必ずこうなる。
それでも私が一応女だから、怒鳴らないように、殴らないようにと我慢しているらしい。
それがまた面白い。
常に隣にいる必要はないのだが、彼と話すと、必ず面白いことがある。
だから基本的に、彼の横が私の定位置だ。
生意気、素直じゃない、怒りっぽい、そしてどこか抜けている。
そんな彼は、私の絶好のおもちゃだ。
「ふざけているのか」
「はい、そうですね」
「……っ」
ああ、耐えてる耐えてる。
今にも怒鳴り出しそうだ。
どうしようかな、怒らせちゃうか、そのままにしとくか。
何にも言わないで、この場を去ったら落ち込むかな。
適当に相手の痛いところ突けば、きっと本気で怒るな。
謝ったらたぶん照れるだろう。そういう人だから。
「アッシュさん」
「……なんだ」
「だーいすきっ!」
「~っっ!?」
漫画の様に大げさなリアクションをした彼は、わけのわからない言葉を喋って追いかけてくる。
そんな彼から私は走って逃げる。
面白い、アッシュさんって本当に面白い。
だって、予想どおりの反応をするんだもの。
「てめえっ!こら、何のつもりだ!」
真っ赤になって追いかけてくるアッシュさん。
かわいい。やっぱりかわいい。
そのまま必死で走って逃げきって、他の仲間のところにかくまってもらう。
まだキョロキョロと私を探しているらしい。
ほーら、私はここだよー。
「またアッシュを怒らせたのか」
「怒らせたんじゃないです、からかったんですよリグレットさん」
「その辺にしてやったらどうだ」
「えー、でも、反応が面白いんですもん」
どんなときだって、予想できる彼の行動。古典的で、単純で、いかにもおもちゃって感じだ。
それが面白くて仕方がないんだから、やめるもんですか
「アッシュのこと、よくわからない……です。菜真絵、尊敬する……です」
「え?あんなに単純な人も珍しいと思いますけど」
「ううん……菜真絵はアッシュを良く見てるです。他の誰よりも……」
「そうですか?」
「菜真絵、アッシュのこととても好きです」
「はっ!?」
思わず二度聞きした。
私がアッシュさんを好き?まさか。
「ないない、ないですよ」
「アリエッタ、間違ってません」
ぐぎぎ、とこっちを睨んでくるアリエッタさん。
どうやら撤回する気はないらしい。
「そんなこと、ないと思うんですけどね」
きっとない。
確かに、私はあの人が気になってしかたなくて、あの人がなにを言ったら喜ぶのか知ってて、一緒にいればもれなく楽しいけれど。
…でもそれは、彼が楽しいおもちゃだからだ
そう、大事なおもちゃだからだよ。
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