新たなΨ難? 季節外れの転校生
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「ぎゃーっ!」
「大丈夫!?明寺さん!」
明寺菜真絵が転校してきて3日目。
依然として、彼女は頭上に物を呼び出し続けている。一応、体の力を抜くように努めているらしいのだが……。イマイチ成果は出ていない。
さて、彼女が超能力を使いこなせないのは当たり前として、昨日今日で、新たな疑問が出てきた。
(そういえば……。どうして毎回頭上に召喚されちゃうんだろ?本当は生贄と同じ場所に来るはずなのに……)
儀式みたいに言うんじゃない。
まあ、それも気になるところではあるが、そのことではない。もっと急を要することだ。僕の持った疑問は、テレポート/アポートの財源についてだ。
明寺さんはここ3日で、様々な物を頭上に落としている。
タライ、マンボウ、鏡餅、鉄アレイ、カセットコンロ、マンボウ…………
いくら1万円以下の物だけとはいえ、これらの代償には相当な量の物が持っていかれているはず。しかし、初日に高橋の財布が飛ばされて以来、物が無くなったという話は聞かない。
一体、何が無くなっているんだ。
少しのヒントもない状態では、僕の超能力を持ってしても、特定することはできなかった。
(私も気になってた。昨日から何故か、身の回りの物が無くならないようになったんだよね)
聞こえていたか。しかし、本人もわからないとなると、真相は闇の中、ということになる。
(あ、でも、超能力のことを教えてもらって以来、「迷惑のかからないもの持ってって」って念じるようにはしてるよ)
なるほど。明寺さんなりに努力はしているんだな。他に心当たりがないのなら、その願いが成就していると考えるのが自然だ。しかし、「迷惑のかからないもの」など、この世に存在するのだろうか。
いくらマンボウでも数千円の価値はある。数千円相当の物が無くなれば、相応の騒ぎになるはずだが……。
(何故だ!?)
急に聞き慣れないテレパシーが聞こえてきた。噂をすればなんとやら、騒ぎが起きているようだ。まあ、今回のこととは関係ないと思うが。
(計算が合わない。ここ3日でぼっちゃまの財布から4万5千円が盗まれている……?)
あ、これ関係あるわ。
見つかったぞ。君のATMが。
「私がドジを踏む度に、才虎君の財布からお金を盗ってたってこと?」
ああ。確かに誰にも迷惑のかからない、いい方法だ。才虎が数万円ごときで困ることもないだろう。
「でも、ボディーガードさんは困ってるんだよね。……謝りに行ってくる!」
黙っていたほうが穏便に済むと思うのだが。
明寺さんは、どうやら生真面目な性格らしい。真面目な奴は嫌いではないが、真面目さは時にトラブルの元にもなる。
揉め事にならないか、一応見に行ってみるか。
「貴様が、俺のポケットマネーから金を盗んでいただと?」
「すみませんでした!」
明寺さんはひれ伏して、額を地面に打ち付けまくっている。痛くないのか?
「それは本当か?」
「確かに、財布から、4万5千円が減っていました」
「フン、こんな小娘に隙を見せる奴は、ボディーガード失格だ」
「申し訳ございません……」
「あ、あれ?」
(もしかして、私のせいでボディーガードさんが解雇されちゃう?どうしよう……)
これまた妙な展開になっているな。
確かにボディーガードに罪はない。どんなに屈強な男でも、瞬間移動に抗える者はいないだろう。これで解雇になってしまったら、不運としか言いようがないな。
「貴様など、」
「わあああ、待って!待ってください!ボディーガードさんに罪はないんです!」
「なに?」
「実演しますから!見ててください!」
実演するのか?
他に黒服を救う方法が思いつかなかったのだろうが……。大丈夫なのか?
いや、わざわざ助けることもないか。僕には関係のないことだ。
「ボディーガードさん!1万円を手に持ってください」
「……は、はぁ」
「行きますよ、えい!」
次の瞬間、
無事、1万円と、明寺さんの制服一式が入れ替わった。
「フッ、見たか私のコズミックパワー……」
いや、キメている場合じゃないだろ。服を着ろ、服を。
「き、貴様、なんっ、何してやがる!この変態が!馬鹿か!?」
「これで目をお隠しください!」
才虎の照れた顔初めて見たな。別に見たくもなかったが。
明寺さんは澄ました顔のまま、黒服から制服を受け取り、着用した。そして、もう一度土下座した。
「重ね重ねご迷惑をおかけして、申し訳ございません!!」
(馬鹿!よく考えたら手持ちに1万円相当の物なんて、制服一式しかないじゃん!)
確かにそうだな。これも必然だったというわけか。
「き、貴様がその力を使って盗みを働いたということは理解した(コイツ本当に人間か!?……いや、待てよ)」
「なんてお詫びをしたらいいか……」
「詫びる必要はない。100万だろうが1000万だろうが、好きに持っていけ」
「え?」
「その代わり、俺の子分になれ」
おっと。そう来たか。久々に見たな。才虎の子分勧誘。
確かに、超能力者を味方に着ければ心強いだろう。
さて、明寺さんはどう出るか。
「喜んで!!下僕でも奴隷でも、なんにでもなります!」
(才虎君のお金さえあれば、みんなに被害が行くことはない!願ってもない話だ!)
明寺さんにプライドというものはないようだ。
まあ、今後のことを考えれば賢い選択だろう。パトロンがいれば、他の人間から何かを奪うこともない。
(お金盗んでも許してくれるなんて、才虎くん、懐の深い人だなぁ……)
才虎への好感度も上がるのかよ。もはやこれも恒例行事となってしまった。
しかし、高圧的な態度を取られてもなお、好意を持てるとは。
明寺さんは今日もまた1つ、面倒な奴らとの交友関係を広げたのだった。
「大丈夫!?明寺さん!」
明寺菜真絵が転校してきて3日目。
依然として、彼女は頭上に物を呼び出し続けている。一応、体の力を抜くように努めているらしいのだが……。イマイチ成果は出ていない。
さて、彼女が超能力を使いこなせないのは当たり前として、昨日今日で、新たな疑問が出てきた。
(そういえば……。どうして毎回頭上に召喚されちゃうんだろ?本当は生贄と同じ場所に来るはずなのに……)
儀式みたいに言うんじゃない。
まあ、それも気になるところではあるが、そのことではない。もっと急を要することだ。僕の持った疑問は、テレポート/アポートの財源についてだ。
明寺さんはここ3日で、様々な物を頭上に落としている。
タライ、マンボウ、鏡餅、鉄アレイ、カセットコンロ、マンボウ…………
いくら1万円以下の物だけとはいえ、これらの代償には相当な量の物が持っていかれているはず。しかし、初日に高橋の財布が飛ばされて以来、物が無くなったという話は聞かない。
一体、何が無くなっているんだ。
少しのヒントもない状態では、僕の超能力を持ってしても、特定することはできなかった。
(私も気になってた。昨日から何故か、身の回りの物が無くならないようになったんだよね)
聞こえていたか。しかし、本人もわからないとなると、真相は闇の中、ということになる。
(あ、でも、超能力のことを教えてもらって以来、「迷惑のかからないもの持ってって」って念じるようにはしてるよ)
なるほど。明寺さんなりに努力はしているんだな。他に心当たりがないのなら、その願いが成就していると考えるのが自然だ。しかし、「迷惑のかからないもの」など、この世に存在するのだろうか。
いくらマンボウでも数千円の価値はある。数千円相当の物が無くなれば、相応の騒ぎになるはずだが……。
(何故だ!?)
急に聞き慣れないテレパシーが聞こえてきた。噂をすればなんとやら、騒ぎが起きているようだ。まあ、今回のこととは関係ないと思うが。
(計算が合わない。ここ3日でぼっちゃまの財布から4万5千円が盗まれている……?)
あ、これ関係あるわ。
見つかったぞ。君のATMが。
「私がドジを踏む度に、才虎君の財布からお金を盗ってたってこと?」
ああ。確かに誰にも迷惑のかからない、いい方法だ。才虎が数万円ごときで困ることもないだろう。
「でも、ボディーガードさんは困ってるんだよね。……謝りに行ってくる!」
黙っていたほうが穏便に済むと思うのだが。
明寺さんは、どうやら生真面目な性格らしい。真面目な奴は嫌いではないが、真面目さは時にトラブルの元にもなる。
揉め事にならないか、一応見に行ってみるか。
「貴様が、俺のポケットマネーから金を盗んでいただと?」
「すみませんでした!」
明寺さんはひれ伏して、額を地面に打ち付けまくっている。痛くないのか?
「それは本当か?」
「確かに、財布から、4万5千円が減っていました」
「フン、こんな小娘に隙を見せる奴は、ボディーガード失格だ」
「申し訳ございません……」
「あ、あれ?」
(もしかして、私のせいでボディーガードさんが解雇されちゃう?どうしよう……)
これまた妙な展開になっているな。
確かにボディーガードに罪はない。どんなに屈強な男でも、瞬間移動に抗える者はいないだろう。これで解雇になってしまったら、不運としか言いようがないな。
「貴様など、」
「わあああ、待って!待ってください!ボディーガードさんに罪はないんです!」
「なに?」
「実演しますから!見ててください!」
実演するのか?
他に黒服を救う方法が思いつかなかったのだろうが……。大丈夫なのか?
いや、わざわざ助けることもないか。僕には関係のないことだ。
「ボディーガードさん!1万円を手に持ってください」
「……は、はぁ」
「行きますよ、えい!」
次の瞬間、
無事、1万円と、明寺さんの制服一式が入れ替わった。
「フッ、見たか私のコズミックパワー……」
いや、キメている場合じゃないだろ。服を着ろ、服を。
「き、貴様、なんっ、何してやがる!この変態が!馬鹿か!?」
「これで目をお隠しください!」
才虎の照れた顔初めて見たな。別に見たくもなかったが。
明寺さんは澄ました顔のまま、黒服から制服を受け取り、着用した。そして、もう一度土下座した。
「重ね重ねご迷惑をおかけして、申し訳ございません!!」
(馬鹿!よく考えたら手持ちに1万円相当の物なんて、制服一式しかないじゃん!)
確かにそうだな。これも必然だったというわけか。
「き、貴様がその力を使って盗みを働いたということは理解した(コイツ本当に人間か!?……いや、待てよ)」
「なんてお詫びをしたらいいか……」
「詫びる必要はない。100万だろうが1000万だろうが、好きに持っていけ」
「え?」
「その代わり、俺の子分になれ」
おっと。そう来たか。久々に見たな。才虎の子分勧誘。
確かに、超能力者を味方に着ければ心強いだろう。
さて、明寺さんはどう出るか。
「喜んで!!下僕でも奴隷でも、なんにでもなります!」
(才虎君のお金さえあれば、みんなに被害が行くことはない!願ってもない話だ!)
明寺さんにプライドというものはないようだ。
まあ、今後のことを考えれば賢い選択だろう。パトロンがいれば、他の人間から何かを奪うこともない。
(お金盗んでも許してくれるなんて、才虎くん、懐の深い人だなぁ……)
才虎への好感度も上がるのかよ。もはやこれも恒例行事となってしまった。
しかし、高圧的な態度を取られてもなお、好意を持てるとは。
明寺さんは今日もまた1つ、面倒な奴らとの交友関係を広げたのだった。