新たなΨ難? 季節外れの転校生
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どうやら、今日はこのクラスに転校生が来るらしい。
いや何度目だ、人数増えすぎだろ。そろそろ教室が破裂してもいい頃じゃないか?
しかし、人口爆発寸前のこのクラスにも、席に空きがあるようだ。詳しく言えば、僕の隣の席。つまり、これから来る転校生は、僕の隣の席に座ることになる。
全く、厄介であることこの上ない。
「明寺さん、入ってきていいですよ」
先生の呼びかけで、明寺と呼ばれる転校生が教室に入ってきた。
思考が聞こえているとはいえ、彼女がどのような人間か、完璧にわかるわけではない。この学校に害をなす存在でないか、じっくりと確かめさせてもらうぞ。
(見た目は普通だな)
(若干ブス寄りか?)
(あー、まあかわいい方?)
彼女の姿が現れるなり、男子生徒からの容赦ない批評が浴びせられる。実際に声に出しているわけではないとはいえ、見定められていると思うと気の毒だ。
皆の言う通り、容姿に目立った特徴はない。筋肉量からして、腕っぷしが強いということもなさそうだ。内蔵も骨もいたって正常で、健康そのものである。
パッと見は、人畜無害な少女、と言ったところか。
彼女は黒板にカツカツと音を立て、女性らしい丸い字を書いた。所作といい書体といい、文句なしの普通さだ。彼女のものであろう思考も、(緊張する)という、至って普通のことしか訴えていない。
これまでの経験から過剰に身構えていたが、杞憂だったか。
「明寺菜真絵と申します。よろしくお願いします!」
頭を深々と下げて、にこりとはにかむその動作は、僕が見ても好感を持ってしまうようなものだった。
なんだ、良い奴そうじゃないか。
そう思ったのも束の間、教室中に轟音が鳴り響く。
ゴオオオオオオオオン!!
うん。文字通り轟音だ。
それと共に、明寺さんは地面に倒れ込む。
今、文字情報のみで情景を推測している読者にとっては、何が起きているのか、理解しがたいことだろうと思う。だから、わかりやすく状況を伝えよう。
明寺さんの頭上に、タライが降ってきた。
安心しろ。僕も何を言っているのかわからない。
この僕が冷静に見ていたのにも関わらず、この事態を全く予測できなかった。しかも、タライは確かに"空中に突然"出現した。
初めて見る出来事に、僕は驚きを隠せずにいた。
騒然とする教室の中で、先生の声が響く。
「斉木君、保健室まで連れて行ってあげて」
なぜ僕なんだ。いや、隣の席だからか。
今回もΨ難に見舞われそうだ。
明寺さんは保健室に着くなり、僕に向かって土下座した。
「ご迷惑をお掛けしてすみません!私、超不幸体質で……」
僕が疑問に思っていたことが、本人の口から説明された。
だが、おかしい。そんなはずはない。
なぜなら、不幸体質のキャラはもういるからだ。隣のクラスのひーちゃんで間に合っている。
(不幸体質がバレちゃった……。こんなんじゃまた友達できないよ……)
しかし、彼女は嘘をついていないようだ。
と、いうことは、本人ですら正確な原因がわかっていないということだろうか?
僕はこの"タライ出現現象"に対して、4つの可能性を考えた。
1つ目は、僕の超能力の暴発。しかし、彼女が自身のことを"不幸体質"だと言っている以上、彼女に原因があると考えるのが自然だ。
2つ目は、僕以外の超能力者が彼女を狙っている可能性。ありえるが、狙い方がおかしい。タライなど落とさず普通に消せばいいはずだ。
3つ目は、タライが超能力者で、あの場所にテレポートした可能性。まあ……、言わずもがな、ないな。
そして4つ目、これが本命。
……と行きたい所だったが、緊急事態発生だ。
(斉木と転校生が二人っきりなんて……って違う違う!私は戻ってこない転校生さんが心配で、様子を見に行くだけなんだから!)
照橋さんが来る。
さて、特にやましいこともないのだが、できれば最後の仮定が合っているかどうかを試したい。
そのためには、逃げなければならない。
……瞬間移動だ。
「えっ?なんで屋上に?私、また何かしちゃった?」
明寺さんは僕を見て回答を求める。どうやら彼女はこの状況を、自分の仕業だと思っているらしい。
無理もない。最後の仮説が合っているとすれば"急に別の場所に来ている"という事態を過去にも経験したことがあるはずだ。
そう、彼女は、
テレポート/アポート能力が使える、超能力者だ。
いや何度目だ、人数増えすぎだろ。そろそろ教室が破裂してもいい頃じゃないか?
しかし、人口爆発寸前のこのクラスにも、席に空きがあるようだ。詳しく言えば、僕の隣の席。つまり、これから来る転校生は、僕の隣の席に座ることになる。
全く、厄介であることこの上ない。
「明寺さん、入ってきていいですよ」
先生の呼びかけで、明寺と呼ばれる転校生が教室に入ってきた。
思考が聞こえているとはいえ、彼女がどのような人間か、完璧にわかるわけではない。この学校に害をなす存在でないか、じっくりと確かめさせてもらうぞ。
(見た目は普通だな)
(若干ブス寄りか?)
(あー、まあかわいい方?)
彼女の姿が現れるなり、男子生徒からの容赦ない批評が浴びせられる。実際に声に出しているわけではないとはいえ、見定められていると思うと気の毒だ。
皆の言う通り、容姿に目立った特徴はない。筋肉量からして、腕っぷしが強いということもなさそうだ。内蔵も骨もいたって正常で、健康そのものである。
パッと見は、人畜無害な少女、と言ったところか。
彼女は黒板にカツカツと音を立て、女性らしい丸い字を書いた。所作といい書体といい、文句なしの普通さだ。彼女のものであろう思考も、(緊張する)という、至って普通のことしか訴えていない。
これまでの経験から過剰に身構えていたが、杞憂だったか。
「明寺菜真絵と申します。よろしくお願いします!」
頭を深々と下げて、にこりとはにかむその動作は、僕が見ても好感を持ってしまうようなものだった。
なんだ、良い奴そうじゃないか。
そう思ったのも束の間、教室中に轟音が鳴り響く。
ゴオオオオオオオオン!!
うん。文字通り轟音だ。
それと共に、明寺さんは地面に倒れ込む。
今、文字情報のみで情景を推測している読者にとっては、何が起きているのか、理解しがたいことだろうと思う。だから、わかりやすく状況を伝えよう。
明寺さんの頭上に、タライが降ってきた。
安心しろ。僕も何を言っているのかわからない。
この僕が冷静に見ていたのにも関わらず、この事態を全く予測できなかった。しかも、タライは確かに"空中に突然"出現した。
初めて見る出来事に、僕は驚きを隠せずにいた。
騒然とする教室の中で、先生の声が響く。
「斉木君、保健室まで連れて行ってあげて」
なぜ僕なんだ。いや、隣の席だからか。
今回もΨ難に見舞われそうだ。
明寺さんは保健室に着くなり、僕に向かって土下座した。
「ご迷惑をお掛けしてすみません!私、超不幸体質で……」
僕が疑問に思っていたことが、本人の口から説明された。
だが、おかしい。そんなはずはない。
なぜなら、不幸体質のキャラはもういるからだ。隣のクラスのひーちゃんで間に合っている。
(不幸体質がバレちゃった……。こんなんじゃまた友達できないよ……)
しかし、彼女は嘘をついていないようだ。
と、いうことは、本人ですら正確な原因がわかっていないということだろうか?
僕はこの"タライ出現現象"に対して、4つの可能性を考えた。
1つ目は、僕の超能力の暴発。しかし、彼女が自身のことを"不幸体質"だと言っている以上、彼女に原因があると考えるのが自然だ。
2つ目は、僕以外の超能力者が彼女を狙っている可能性。ありえるが、狙い方がおかしい。タライなど落とさず普通に消せばいいはずだ。
3つ目は、タライが超能力者で、あの場所にテレポートした可能性。まあ……、言わずもがな、ないな。
そして4つ目、これが本命。
……と行きたい所だったが、緊急事態発生だ。
(斉木と転校生が二人っきりなんて……って違う違う!私は戻ってこない転校生さんが心配で、様子を見に行くだけなんだから!)
照橋さんが来る。
さて、特にやましいこともないのだが、できれば最後の仮定が合っているかどうかを試したい。
そのためには、逃げなければならない。
……瞬間移動だ。
「えっ?なんで屋上に?私、また何かしちゃった?」
明寺さんは僕を見て回答を求める。どうやら彼女はこの状況を、自分の仕業だと思っているらしい。
無理もない。最後の仮説が合っているとすれば"急に別の場所に来ている"という事態を過去にも経験したことがあるはずだ。
そう、彼女は、
テレポート/アポート能力が使える、超能力者だ。
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