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戦国恋戦譚・起ノ章
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上杉さんに連れられ、私はお城の前に来ていた。
お城につくと、甲冑を来た兵士のような人がいて、
上杉さんに頭を下げていく。
そしてここはやはり過去であることと、
自分の異質さがよくわかった。
傷の男
「おい、謙信。禊に行くならば、事前に言えと何度言わせれば......。」
お城に入ると、顔の傷のある男の人に呼び止められた。
傷の男
「なんだ、その女は。」
怪しげにじろじろと見られ、思わず身が固まる。
謙信
「あまり見ないであげてほしい。
実はこの子のことで話したいことがあってね。
景持と定満を呼んで、会議の間に集まってほしい。」
傷の男
「わかった。
お前が言うなら、急を要するんだろう。」
そう言うと、顔に傷のある男の人は私を
ちらっと見てから、歩いて行ってしまった。
謙信
「今のは景家。柿崎景家(かきざき かげいえ)と
言って、私の大事な家臣だ。」
家臣.........、部下ということだろうか?
謙信
「さて、私は例の巻物を持ってこないといけないな......。」
「巻物?」
謙信
「うん。
私の推測が正しいのならば、君について書かれている古い古文書があってね。
深くは読んでいないけれど、君の帰る方法もわかるかもしれない。」
「本当ですか!?」
謙信
「ただぬか喜びはさせたくないので、
あまり期待はしないでくださいね?」
困ったように眉を下げる上杉さんに
感謝が止まらない。
「はい、わかりました。
でも、ありがとうございます。」
謙信
「いえ、これも毘沙門天のお導きですから。」
そう言う上杉さんは、またどこか悲しげに
笑っている気がした。
上杉さんに連れられ、大きい広間に来た。
上杉さんは古文書を取ってくるから、
ここで待っていてほしいと言われ、
待っていることにした。
広間は広く、軽く50人は入れそうなぐらいだ。
そんな空間だからか、落ち着かなくて、
端に座りこむ。
こちらに向かう足音が聞こえ、顔を上げると、
扉が開いて、二人の男性がこちらを見ていた。
白髪の男
「おや、本当に殿が女子を連れ込むとは......。」
桜色の髪の男
「喜ばしいことではありませんか。
我らの謙信に再び春が来たのですから。
これで上杉家も安泰というもの。」
「あっあの......。」
じろじろと見られ、さらに落ち着かない。
困っていると、白髪の男の人が
気づいてくれたのか、少し申し訳なさそうに笑った。
宇佐美
「驚かてしまいましたね、すみません。
私は宇佐美定満(うさみさだみつ)と申します。
殿、謙信公の元で軍師をさせていただいております。
甘粕
「あぁ、自己紹介が先ですよね!また殿に名を
聞くならば、自らと怒られるところでした。
僕は甘粕景持と言います。謙信の家臣の一人です。」
桜色の髪をした甘粕さんも続いて自己紹介してくれた。
「えっと...、伊勢 燐 です。」
甘粕
「伊勢......。」
宇佐美
「おやおや......。」
驚いた顔をして私を見つめる二人。
一体なんだろうか......
私の苗字ってそんなに珍しいのかな。
柿崎
「ふん、随分と出来すぎているな。
大方と武田お得意のくノ一とやらだろう。」
今度はさっき上杉さんが柿崎さんと
言っていた人が広間に入ってくる。
甘粕
「景家は相変わらずだなぁ。」
宇佐美
「その姑みたいな見定め方、やめないから
自分も妻を迎えられないのですよ?」
柿崎「ええい!俺の話はいらん!
今はその女の話題だろうが!
言え!一体どうやって謙信に取り入った!
その顔はどうやって変化した!」
急に詰め寄ってきた柿崎さんに思わず後ずさりする。
甘粕
「こらこら、まだ決まったわけでもないのに、
いじめるのは可哀想だろう。」
宇佐美
「そうですよ?柿崎殿は少し落ち着いてください。」
柿崎
「俺は十分に落ち着いている!
こんな偶然あってたまるか!」
そう大声で言う柿崎さんが怖くて、壁際で
縮こまっていると。
謙信
「景家、彼女から離れるんだ。」
謙信さんが広間に入って、そう言った。
景家
「だが、謙信!」
謙信
「命令だ、彼女から離れろ。」
景家
「っ......!」
上杉さんの低い声が響くと、柿崎さんは
私からゆっくりと離れていった。
そして入れ替わるように上杉さんが来た。
謙信
「大丈夫ですか?1人にしてすみません。
景家が怖がらせてしまって......、
立てますか?」
そう言うと座り込んでいた私に手を差し出してくれた。
私は......。
◆選択肢
○手を取る
→2票
○手を取らず、自力で立つ
→0票
お城につくと、甲冑を来た兵士のような人がいて、
上杉さんに頭を下げていく。
そしてここはやはり過去であることと、
自分の異質さがよくわかった。
傷の男
「おい、謙信。禊に行くならば、事前に言えと何度言わせれば......。」
お城に入ると、顔の傷のある男の人に呼び止められた。
傷の男
「なんだ、その女は。」
怪しげにじろじろと見られ、思わず身が固まる。
謙信
「あまり見ないであげてほしい。
実はこの子のことで話したいことがあってね。
景持と定満を呼んで、会議の間に集まってほしい。」
傷の男
「わかった。
お前が言うなら、急を要するんだろう。」
そう言うと、顔に傷のある男の人は私を
ちらっと見てから、歩いて行ってしまった。
謙信
「今のは景家。柿崎景家(かきざき かげいえ)と
言って、私の大事な家臣だ。」
家臣.........、部下ということだろうか?
謙信
「さて、私は例の巻物を持ってこないといけないな......。」
「巻物?」
謙信
「うん。
私の推測が正しいのならば、君について書かれている古い古文書があってね。
深くは読んでいないけれど、君の帰る方法もわかるかもしれない。」
「本当ですか!?」
謙信
「ただぬか喜びはさせたくないので、
あまり期待はしないでくださいね?」
困ったように眉を下げる上杉さんに
感謝が止まらない。
「はい、わかりました。
でも、ありがとうございます。」
謙信
「いえ、これも毘沙門天のお導きですから。」
そう言う上杉さんは、またどこか悲しげに
笑っている気がした。
上杉さんに連れられ、大きい広間に来た。
上杉さんは古文書を取ってくるから、
ここで待っていてほしいと言われ、
待っていることにした。
広間は広く、軽く50人は入れそうなぐらいだ。
そんな空間だからか、落ち着かなくて、
端に座りこむ。
こちらに向かう足音が聞こえ、顔を上げると、
扉が開いて、二人の男性がこちらを見ていた。
白髪の男
「おや、本当に殿が女子を連れ込むとは......。」
桜色の髪の男
「喜ばしいことではありませんか。
我らの謙信に再び春が来たのですから。
これで上杉家も安泰というもの。」
「あっあの......。」
じろじろと見られ、さらに落ち着かない。
困っていると、白髪の男の人が
気づいてくれたのか、少し申し訳なさそうに笑った。
宇佐美
「驚かてしまいましたね、すみません。
私は宇佐美定満(うさみさだみつ)と申します。
殿、謙信公の元で軍師をさせていただいております。
甘粕
「あぁ、自己紹介が先ですよね!また殿に名を
聞くならば、自らと怒られるところでした。
僕は甘粕景持と言います。謙信の家臣の一人です。」
桜色の髪をした甘粕さんも続いて自己紹介してくれた。
「えっと...、伊勢 燐 です。」
甘粕
「伊勢......。」
宇佐美
「おやおや......。」
驚いた顔をして私を見つめる二人。
一体なんだろうか......
私の苗字ってそんなに珍しいのかな。
柿崎
「ふん、随分と出来すぎているな。
大方と武田お得意のくノ一とやらだろう。」
今度はさっき上杉さんが柿崎さんと
言っていた人が広間に入ってくる。
甘粕
「景家は相変わらずだなぁ。」
宇佐美
「その姑みたいな見定め方、やめないから
自分も妻を迎えられないのですよ?」
柿崎「ええい!俺の話はいらん!
今はその女の話題だろうが!
言え!一体どうやって謙信に取り入った!
その顔はどうやって変化した!」
急に詰め寄ってきた柿崎さんに思わず後ずさりする。
甘粕
「こらこら、まだ決まったわけでもないのに、
いじめるのは可哀想だろう。」
宇佐美
「そうですよ?柿崎殿は少し落ち着いてください。」
柿崎
「俺は十分に落ち着いている!
こんな偶然あってたまるか!」
そう大声で言う柿崎さんが怖くて、壁際で
縮こまっていると。
謙信
「景家、彼女から離れるんだ。」
謙信さんが広間に入って、そう言った。
景家
「だが、謙信!」
謙信
「命令だ、彼女から離れろ。」
景家
「っ......!」
上杉さんの低い声が響くと、柿崎さんは
私からゆっくりと離れていった。
そして入れ替わるように上杉さんが来た。
謙信
「大丈夫ですか?1人にしてすみません。
景家が怖がらせてしまって......、
立てますか?」
そう言うと座り込んでいた私に手を差し出してくれた。
私は......。
◆選択肢
○手を取る
→2票
○手を取らず、自力で立つ
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