軌道共鳴
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『軌道共鳴』
数刻ほど前に別れた友人から聞いた話を思い出していた。
二人で、珍しい彗星を見たのだという。
うらやましいと、2回思った。
海からは、片想いの相談を聞くことがもっぱらだったが、今回ばかりは「もはやそれは」と言いかけた。
「早く思いを告げてあげればいいのに」と思った数は一回や二回では済まないけれど、今回もまた黙っておくことにする。
あのご老人がそのつもりならば外野が口を出すこともあるまい。
もう一つの羨望。
星の存続が「当たり前」であるという前提。
八万年後。目が霞みそうな未来だ。
セフィーロの協力をもってしても、オートザムがその頃まで星の形を維持できているかは不明だ。
頭の中で、暗算をしてみる。
五百代も先の末裔が存在しているとは、どうしても想像できなかった。
仮に存続できていたとして、八万年も依存関係を繋ぐことの是非をイーグルは考えていた。
胸がツンと痛んだ。
一人ではいられず、
チェアからつと立ち上がる。
扉が開いた。
開けたのではなく、開いた。
扉の向こうにいる人物を見て、イーグルは目を丸くした。
何故。
尋ねると、呼ばれた気がした、とジェオは言った。
思わず顔がほころぶ。
油断すると涙が出そうになって、もう一度力を込めて笑った。
ジェオの手を取り、抱き寄せる。
一度きりでもいい。
引かれ合う絆が運命を変えるなら。
end
oh,ぽえみー😊
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