あとがき/試し読みなど

24/3/5追記
※1年後の今読み返すと色々とお恥ずかしいのですが
特典という性質上、当時のまま公開しておきます(恥)




「No name yet」アンケート特典①

アンケートへのご回答、誠にありがとうございました!

投票で最多票だった「あとがきMore」ということで、新作2作を語りたいと思います。
(需要があるかわかりませんが、もし「あの作品も語って!」というご希望があればご用命ください。文庫本未収録作品でも◎)

■ HACK -into you-

「ハックを行う」という中二的セリフをクレフに言わせたいがために書いたお話です。

作成の経緯をこまごまと書き綴ってみたいと思います。

1⃣大枠が浮かぶ

「ハックを行う」のセリフを起点に、降ってきたアイディアを掘り下げます。


・「ハックを行う」のセリフ→
言う相手は風ちゃん(+光ちゃん)

→海ちゃんの中に潜る必要性は…?
→海ちゃんを眠り病かなんかにするか
→なぜ眠った?
→アニメ最終回で告白できなかったことが気がかりで眠っちゃった的な。
(ここはハッキリ書かずに濁そう…)

→海ちゃんの家からセフィーロへ(召喚方法は濁そう…)
→クレフが魔法で叩き起こす

みたいな話にしようかな。



こんな感じで「大枠」を構想します。
特にメモは取らず脳内のみで行う作業となります。この時は自転車に乗りながら考えてました。自転車まじ頭さえる。

2️⃣
次に、登場人物に言わせたいセリフや自分的萌えシーンを入れ込みます。この工程は「アイディア出したもん勝ち」みたいなところがあるので、ボツ前提でどんどん書き込みます。
ちなみに執筆にはGoogleKeepというアプリを使っています。

アイディア例↓
・クレフに「随分と嫌われてしまったようだ」って言わせたい
・海ちゃんの水魔法でびしょびしょにされてたら嬉しい
水濡れクレさんの絵面は皆さまの脳内にもしっかりあるだろうし、みたいな打算もありつつw)

・クレ「追い出されるのはつらいな」みたいな心内描写
38話の海ちゃんの仕返し…笑)

・「外国人のお友達なんていたかしら?」海ママのセリフ

・「ウミは私が取り戻す」キリッ

・どっかで流血させたいな

という感じです。

どんなに良い案でも本作にフィットしないと感じたら容赦なくカットします。後半になるほど「削る」作業が増えてきます。カットしても別の作品で使える場合があるので大丈夫。


■蛇足🐍

ラストがどうなるかはいつも決めてません。「ラストシーンを決めておいたほうが話が締まる」というのを聞いたことがあるのですが、なかなかできなくて……笑。

拙作で最初からラストシーンがカッチリ決まっていたのは
『fly me to SeventhHeaven』『Fate and Faith』『その糖度、計測不能』くらいかな?

なのでHACKでもアニメ最終回やカルディナのセリフの引用などアニメシーンの混ぜ込みは執筆後半のほうで出てきた案でした。


本作は、クレフが作中で何回もハックを行いそのつど追い出されアニメ回想を入れ込む構成になるので、ダラダラした展開にならないように気を付けました(気を付けたつもり……笑)
プレセアさんがアクセントとしていい仕事してくれたな、と思ってます。(かわいそうだけど…😢💦)

あとは、海ちゃんが「わがまま魔法乱射ガール」になってしまいそうだったので、その辺は光ちゃんにフォローしてもらいました。彼女たちの性格にはいつも助けられています。
あと、クレフがよく泣くのは「うちクレ」の仕様です笑。


巻頭扉絵のイラストはStable Diffusionで作りました。本当にすごい時代…!
「扉がいっぱいの何もない空間」のイメージはなるべく相違なく読者様と共有したかったので、イラストでババンと見せられたのは正解だったかなと思ってます。なぜ扉だらけの空間を舞台にしたのかは忘れました…笑。
今考えたら海(海中)の中に扉がたくさん沈んでる。とかでも良かったかも笑。ただ、みんなが空中を蹴って進む描写も好きなので、海中案を先に思いついていたとしてもどっちを採用してたかはわかりません。





『すき、すき、すき』

セ〇レ現パロ🤤

HACKが「海眠る→潜る→起こしてハッピー」という大筋があったに対し「すき、すき、すき」は「書きたい描写先行」だったので、具体的にどういうストーリーの運びにするかをまるで考えていませんでした。

「この作品のゴールってなに…?」
「てか、二人が全然つらい想いしてないじゃん」
これじゃただセ〇レ関係を満喫する二人では笑

というわけで、急遽モブ秘書さんにご登場いただいた次第でした。
彼女にももっとスポットを当てたりすれば、セ〇レと恋人の違いに苦しむ二人を書くことができたのかもしれません。でもまあ私がシンプルにセ〇レクレ海ちゃんという概念を書けたことに満足してしまったので笑、このくらいのボリュームで収まった感じです。
多分これでよかったと思います。
書き過ぎイクナイってやつですね。

ハンバーガー屋のおまけ(ジュエリーバニーちゃんの宝石)が海ちゃんのベッドの引き出しから出てきたのには私も驚きました。
海ちゃんクレフのこと好きすぎだろ……。

お気に入りのシーンは、

・タクシーで免許証を見せるところ
・海ちゃん☽ラインのやりとり(あれ、カラー絵文字の使い方すごくないですか?自画自賛笑)
・バーガー屋で二人が笑うところ
・クレフが海ちゃんへの想いを自覚して指が震えるところです。
天才。


→ togetteにも少しまとめてた(鍵垢にしたので見れません)



こんな感じでしょうか。

あまりおまけ感のない特典ですみません…笑。
なにかご意見いただければできる限り対応したいと思いますので、お気軽にどうぞ。

この度は拙著をお手に取っていただき、本当にありがとうございました!
7/7ページ