バレンタイン★バトル
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彼女は、とりあえず安置と呼べるであろう女子トイレに逃げ込んでいた。
校門は封鎖されているだろうし、敷地を囲む壁の各所にも風紀委員らが配置されていることだろう。
教師とて雲雀恭弥には逆らえないことを考えると職員室や校長室も隠れ場所として意味はない。
灯台下暗しを狙って風紀委員長室にでも隠れようか。
なんてことを考えていると、トイレに誰か入ってきた。
_「クローム!?」
髑「さすがに骸様も女子トイレには入れないからって」
そうだった、骸にはクロームが居た。
女生徒だけが入れる場所では骸に優勢が上がる。
_「ごめんね、変なことに巻き込んじゃって」
2人で女子トイレから出ながらクロームに謝罪する。
髑「ううん、私も***ちゃんからのチョコ欲しいの。だから骸様に協力する」
_「どうして、そんなに欲しがるのかなぁ…」
髑「大切な人からのチョコ、すごく嬉しい」
_「もう凪ちゃんにあげちゃいたい!
でも、そうすると骸に渡したことになっちゃうし雲雀さんが激怒するよねぇ…」
考えていると、ふわり…背後から抱きしめられた。
さすがに体格の違いでクロームではない事ぐらい分かる。
骸「捕まえました、ボクの勝ちですね」
雲「そうは、させない」
ガキィ、目前で火花が散るような衝撃を受け止められて、さすがに体が強張る。
骸「女性の目前で武器を奮うのはやめましょう、彼女が怖がりますよ」
トンファーの側に***の顔があることに気づいては、雲雀が武器を引く。
骸「大丈夫ですか?」
腰が抜けたみたいで、その場に座り込む。
隣に腰を下ろす骸。
骸「今回は引き分けですね」
骸とは反対側に、***を挟んで隣に座る雲雀。
いつの間に、バッグから取り出したのか。
チョコの箱を骸が持っている。
箱の封を解いて開いては***の膝に乗せた。
骸「君からボクらに食べさせてください」
_「…へ?」
雲「悪くない案だね」
肩に寄りかかるようにして、雲雀が***を捕らえる。
骸が口を開けて催促する。
_「うう"…」
こうなっては逃げることは勿論、断ることさえ難しい。
仕方なく箱の中のチョコを一粒、指で摘み取って。
それを骸の口に入れる。
骸「…くふー、美味しいです。とても」
味わっては嬉しそうな骸。
雲「僕にも、ちょうだい」
肩に頭を凭れさせたまま、口を開ける雲雀。
その口にもチョコを運ぶ。
_「あ、」
指ごと口に含まれて、つい声が漏れた。
舌の感触が嫌に生々しくて恥ずかしくなる。
当の本人は意識していなかったらしく、もごもごとチョコの味を堪能している。
骸「それじゃ、お返しです」
骸がチョコを取って口元に差し出す。
あーん、と口を開くとチョコを入れてくれた。
甘くて、蕩けそうな味。
雲雀は、もう一つ自分の口にチョコを放り込んでいる。
骸「同じ味を共有するのも嬉しいですね。さて、」
骸が立ち上がる。
骸「用は果たしましたし、ボクは帰ります。来月の、お返し。楽しみにしていてください」
にっこり笑顔を浮かべる骸。
そして、彼の姿は紫の霧に包まれて消えた。
雲「…あまい」
そう呟いては、立ち上がり様に***を抱き上げる。そして、スタスタと歩き出す。
雲「委員長室でお茶を淹れてあげる」
驚いている***に、雲雀が言う。
雲「今日は夜まで帰さないから」
上機嫌な雲雀に逆らうことは出来ず、この後の展開も予想が出来ず。
観念して運ばれるまま、その腕に身を委ねた。
ED..2023.11.27
彼女は、とりあえず安置と呼べるであろう女子トイレに逃げ込んでいた。
校門は封鎖されているだろうし、敷地を囲む壁の各所にも風紀委員らが配置されていることだろう。
教師とて雲雀恭弥には逆らえないことを考えると職員室や校長室も隠れ場所として意味はない。
灯台下暗しを狙って風紀委員長室にでも隠れようか。
なんてことを考えていると、トイレに誰か入ってきた。
_「クローム!?」
髑「さすがに骸様も女子トイレには入れないからって」
そうだった、骸にはクロームが居た。
女生徒だけが入れる場所では骸に優勢が上がる。
_「ごめんね、変なことに巻き込んじゃって」
2人で女子トイレから出ながらクロームに謝罪する。
髑「ううん、私も***ちゃんからのチョコ欲しいの。だから骸様に協力する」
_「どうして、そんなに欲しがるのかなぁ…」
髑「大切な人からのチョコ、すごく嬉しい」
_「もう凪ちゃんにあげちゃいたい!
でも、そうすると骸に渡したことになっちゃうし雲雀さんが激怒するよねぇ…」
考えていると、ふわり…背後から抱きしめられた。
さすがに体格の違いでクロームではない事ぐらい分かる。
骸「捕まえました、ボクの勝ちですね」
雲「そうは、させない」
ガキィ、目前で火花が散るような衝撃を受け止められて、さすがに体が強張る。
骸「女性の目前で武器を奮うのはやめましょう、彼女が怖がりますよ」
トンファーの側に***の顔があることに気づいては、雲雀が武器を引く。
骸「大丈夫ですか?」
腰が抜けたみたいで、その場に座り込む。
隣に腰を下ろす骸。
骸「今回は引き分けですね」
骸とは反対側に、***を挟んで隣に座る雲雀。
いつの間に、バッグから取り出したのか。
チョコの箱を骸が持っている。
箱の封を解いて開いては***の膝に乗せた。
骸「君からボクらに食べさせてください」
_「…へ?」
雲「悪くない案だね」
肩に寄りかかるようにして、雲雀が***を捕らえる。
骸が口を開けて催促する。
_「うう"…」
こうなっては逃げることは勿論、断ることさえ難しい。
仕方なく箱の中のチョコを一粒、指で摘み取って。
それを骸の口に入れる。
骸「…くふー、美味しいです。とても」
味わっては嬉しそうな骸。
雲「僕にも、ちょうだい」
肩に頭を凭れさせたまま、口を開ける雲雀。
その口にもチョコを運ぶ。
_「あ、」
指ごと口に含まれて、つい声が漏れた。
舌の感触が嫌に生々しくて恥ずかしくなる。
当の本人は意識していなかったらしく、もごもごとチョコの味を堪能している。
骸「それじゃ、お返しです」
骸がチョコを取って口元に差し出す。
あーん、と口を開くとチョコを入れてくれた。
甘くて、蕩けそうな味。
雲雀は、もう一つ自分の口にチョコを放り込んでいる。
骸「同じ味を共有するのも嬉しいですね。さて、」
骸が立ち上がる。
骸「用は果たしましたし、ボクは帰ります。来月の、お返し。楽しみにしていてください」
にっこり笑顔を浮かべる骸。
そして、彼の姿は紫の霧に包まれて消えた。
雲「…あまい」
そう呟いては、立ち上がり様に***を抱き上げる。そして、スタスタと歩き出す。
雲「委員長室でお茶を淹れてあげる」
驚いている***に、雲雀が言う。
雲「今日は夜まで帰さないから」
上機嫌な雲雀に逆らうことは出来ず、この後の展開も予想が出来ず。
観念して運ばれるまま、その腕に身を委ねた。
ED..2023.11.27