バレンタイン★バトル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
_
キーンコーンカーンコーン、
放課後を告げるベル音がスピーカーから流れる。
殆どの生徒が教室から出て行ったので、残り人数は'まばらだ。
***は、机の上に開いて置いたスクールバッグの中を見下ろしては溜め息を吐いた。
教室内は静かだが校舎の中は騒がしい。
それは、そうだろう。
今日は2月14日、バレンタインデーという生徒が浮き立つイベント日なのだから。
貰えることが確信的な者は行き違わない様に教室で待ち、そうでない者も周りを見回してソワソワしている。
アイツには勝ちたい、せめて一つは貰いたい、それぞれの思惑はあれど、必ずしも貰える世の中ではないというのが厳しい所だ。
それにしても、風紀が乱れそうなイベントであるにも関わらずチョコの持ち込みを禁止しなかったのは意外だ。
群れも出来るし、雲雀が嫌いそうなものだが。
…もしかしたら雲雀にもチョコを貰いたい相手が居るのかもしれない。
あの雲雀に渡そうとするぐらいだ、
どんな胆力のある人なのか気にもなるが、今の自分には関係ないとバッグを閉じて教室を出た。
下駄箱の前には大勢の女生徒が待ち構えている。
どうやら獄寺と山本を待っている様だが、あの2人は既に校舎内には居ない。
彼らなら、下履きのまま裏門から帰宅している。
助言したのは自分だ。
まさか真に受けるとは思わなかったが。
2人の居場所は、と詰め寄られそうな綱吉は、京子ちゃんハルちゃんと約束があるからとチャイムと同時に教室を出て行ったから問題ないだろう。
女生徒の間をすり抜けて外に出た。
すると目に入ったのは校門前の風紀委員たちの姿。
_(なーんか嫌な感じがするなぁ)
そう感じた***は、校門には向かわずに校舎を周って裏門に向かう。
その途中、一際大きな桜の木の下に1人の男子生徒が立っているのが見えた。
?「こんにちは、遅かったですね」
そう言って行手を阻む様に立つ男子生徒。
_「誰…?」
?「この姿では分かりませんか」
ザアッ…一瞬の突風に視界を奪われて、目前に視線を戻せば現れたのは見知った顔。
_「…骸」
骸「はい」
並盛中の制服を着た骸だ。
骸「新鮮ですね、制服が違うと。どうです?ブレザーも似合うでしょう?」
_「うーん…違和感すごい」
骸「その素直さ、好きですよ」
_「それで、なにか用?」
わざわざ敵陣である並盛中に足を運ぶ程の用事が骸にはあるから、こうして此処に居る訳で。
骸「今日が何の日か、知らないなんてこと無いでしょう? ボクにとって人生に彩りを加えてくれる日でもあります」
***は溜め息を吐く。
_「黒曜中の生徒会長様なら貰うチョコには困らないのでは?」
骸「黒曜はチョコの持ち込みは禁止されています。他の誰からも貰っていません」
正直、驚きだ。
チョコが好物だと豪語する骸にとって、これ程に嬉しいイベントの日は無いだろう。
だというのに、
骸「ボクが欲しいのは本命だけです、本命である君からチョコを貰いたいんです。でなければ、わざわざ並盛にまで来ませんよ」
_「どうして、そこまで私のに拘るの?」
骸「好きな子から貰いたい、当たり前でしょう」
相手の返答に目を見開く。
→
キーンコーンカーンコーン、
放課後を告げるベル音がスピーカーから流れる。
殆どの生徒が教室から出て行ったので、残り人数は'まばらだ。
***は、机の上に開いて置いたスクールバッグの中を見下ろしては溜め息を吐いた。
教室内は静かだが校舎の中は騒がしい。
それは、そうだろう。
今日は2月14日、バレンタインデーという生徒が浮き立つイベント日なのだから。
貰えることが確信的な者は行き違わない様に教室で待ち、そうでない者も周りを見回してソワソワしている。
アイツには勝ちたい、せめて一つは貰いたい、それぞれの思惑はあれど、必ずしも貰える世の中ではないというのが厳しい所だ。
それにしても、風紀が乱れそうなイベントであるにも関わらずチョコの持ち込みを禁止しなかったのは意外だ。
群れも出来るし、雲雀が嫌いそうなものだが。
…もしかしたら雲雀にもチョコを貰いたい相手が居るのかもしれない。
あの雲雀に渡そうとするぐらいだ、
どんな胆力のある人なのか気にもなるが、今の自分には関係ないとバッグを閉じて教室を出た。
下駄箱の前には大勢の女生徒が待ち構えている。
どうやら獄寺と山本を待っている様だが、あの2人は既に校舎内には居ない。
彼らなら、下履きのまま裏門から帰宅している。
助言したのは自分だ。
まさか真に受けるとは思わなかったが。
2人の居場所は、と詰め寄られそうな綱吉は、京子ちゃんハルちゃんと約束があるからとチャイムと同時に教室を出て行ったから問題ないだろう。
女生徒の間をすり抜けて外に出た。
すると目に入ったのは校門前の風紀委員たちの姿。
_(なーんか嫌な感じがするなぁ)
そう感じた***は、校門には向かわずに校舎を周って裏門に向かう。
その途中、一際大きな桜の木の下に1人の男子生徒が立っているのが見えた。
?「こんにちは、遅かったですね」
そう言って行手を阻む様に立つ男子生徒。
_「誰…?」
?「この姿では分かりませんか」
ザアッ…一瞬の突風に視界を奪われて、目前に視線を戻せば現れたのは見知った顔。
_「…骸」
骸「はい」
並盛中の制服を着た骸だ。
骸「新鮮ですね、制服が違うと。どうです?ブレザーも似合うでしょう?」
_「うーん…違和感すごい」
骸「その素直さ、好きですよ」
_「それで、なにか用?」
わざわざ敵陣である並盛中に足を運ぶ程の用事が骸にはあるから、こうして此処に居る訳で。
骸「今日が何の日か、知らないなんてこと無いでしょう? ボクにとって人生に彩りを加えてくれる日でもあります」
***は溜め息を吐く。
_「黒曜中の生徒会長様なら貰うチョコには困らないのでは?」
骸「黒曜はチョコの持ち込みは禁止されています。他の誰からも貰っていません」
正直、驚きだ。
チョコが好物だと豪語する骸にとって、これ程に嬉しいイベントの日は無いだろう。
だというのに、
骸「ボクが欲しいのは本命だけです、本命である君からチョコを貰いたいんです。でなければ、わざわざ並盛にまで来ませんよ」
_「どうして、そこまで私のに拘るの?」
骸「好きな子から貰いたい、当たり前でしょう」
相手の返答に目を見開く。
→
1/3ページ