怪異-異世界-
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_
_「うーん、良い廃墟っぷり」
今日も今日とて、かき集めた噂話の真相を追って、***は廃墟の前に来ていた。
今回は雲雀が校内に不在だったので(探し回ったが見つからなかった)単身、乗り込もうとやってきたのだ。
今回の廃墟は大きな施設、閉鎖された門を乗り越えて中へと進んでいく。
_「結構、明るいなー。今日は晴れてるもんね」
「君、こんな所で何してるんですか?」
声をかけられて驚きながら振り向く。
そこには黒曜中の制服を着た男子が居た。
_「貴方こそ、何でここに?」
「えーと、そうですね。探検しにですかね」
まさか、ここに住んでいるとは言えず適当に返す。
すると***が嬉しそうな表情をした。
_「もしかして貴方もオカルト好きなの?!
ここ、幽霊が出るって噂があって来たんだ!」
「へぇ、幽霊ですか」
_「うん!オカルトジャーナリスト目指してるから!」
えへん、と自慢げにする***に笑う男子。
「ご一緒しましょうか?一人では心細いでしょう」
_「え、一緒に回ってくれるの?ありがとう!」
ギュッと男子の手を握って嬉しそうに笑う***に、男子はクスリと笑みを浮かべた。
_「えーと、貴方の名前は?」
骸「ボクは六道骸と言います」
_「変わった名前だねー」
歩き出しながら返すと、そうですか?と返される。
骸「それで、幽霊とやらは何処に出るんですか?」
_「ヘルシーセンターの建物内って聞いたんだけど、沢山あるねー」
骸「総合施設だったみたいですからね」
_「なんか3人組の人影を見るとか何とか」
骸「…、」
『それ、ボクたちのことじゃないですかね』とは言わない骸。
_「窓から覗いてる人影を見たとか、建物が光ってるとか、霧が濃いとかって感じなんだけど、どしたの?」
立ち止まって頭を抱えている骸に、声をかける。
骸「いえ…何でもありません」
そんな噂話になって広まっているのかと悩ましい。
骸「あちらの建物は如何ですか」
今にも潰れそうな、いかにもな建物を指差す骸。
_「おー、なんか出そう」
骸「出るらしいですけどね」
そういう話は聞いたことがあった。
だから勧めた。
自分たちが根城にしている建物に、近付かせるわけにもいかないと考えたからだ。
骸「気をつけてくださいね」
_「うん!」
建物の中は薄暗い、シチュエーション的には最高なのだが。
_「うーん…何もないなぁ」
骸「…、」
骸は建物に入った時から、嫌な予感が纏わりついて気持ち悪いと感じていた。
***は感じないのだろうか、とも。
幸せな頭だな、とも考えながら跡をついて行く骸。
ズボッ..
さっきから、よく分からない隙間に足を取られている***。
骸「大丈夫ですか?」
抜け出すのを手伝う骸。
_「うん、ありがと。なんか繭みたいの沢山あるね」
確かに、繭と言われると繭だ。
細かい糸が塊になった繭、
こんなもの見たことがない。
繭を見ている内に、骸は***の姿を見失っていた。
骸「…なんで、こんなことに」
深い溜め息を吐きながら彼女の姿を探す。
面倒くさくなって帰ってしまおうかとも思った時、一階の奥からシャカシャカという音が聞こえた気がした。
→
_「うーん、良い廃墟っぷり」
今日も今日とて、かき集めた噂話の真相を追って、***は廃墟の前に来ていた。
今回は雲雀が校内に不在だったので(探し回ったが見つからなかった)単身、乗り込もうとやってきたのだ。
今回の廃墟は大きな施設、閉鎖された門を乗り越えて中へと進んでいく。
_「結構、明るいなー。今日は晴れてるもんね」
「君、こんな所で何してるんですか?」
声をかけられて驚きながら振り向く。
そこには黒曜中の制服を着た男子が居た。
_「貴方こそ、何でここに?」
「えーと、そうですね。探検しにですかね」
まさか、ここに住んでいるとは言えず適当に返す。
すると***が嬉しそうな表情をした。
_「もしかして貴方もオカルト好きなの?!
ここ、幽霊が出るって噂があって来たんだ!」
「へぇ、幽霊ですか」
_「うん!オカルトジャーナリスト目指してるから!」
えへん、と自慢げにする***に笑う男子。
「ご一緒しましょうか?一人では心細いでしょう」
_「え、一緒に回ってくれるの?ありがとう!」
ギュッと男子の手を握って嬉しそうに笑う***に、男子はクスリと笑みを浮かべた。
_「えーと、貴方の名前は?」
骸「ボクは六道骸と言います」
_「変わった名前だねー」
歩き出しながら返すと、そうですか?と返される。
骸「それで、幽霊とやらは何処に出るんですか?」
_「ヘルシーセンターの建物内って聞いたんだけど、沢山あるねー」
骸「総合施設だったみたいですからね」
_「なんか3人組の人影を見るとか何とか」
骸「…、」
『それ、ボクたちのことじゃないですかね』とは言わない骸。
_「窓から覗いてる人影を見たとか、建物が光ってるとか、霧が濃いとかって感じなんだけど、どしたの?」
立ち止まって頭を抱えている骸に、声をかける。
骸「いえ…何でもありません」
そんな噂話になって広まっているのかと悩ましい。
骸「あちらの建物は如何ですか」
今にも潰れそうな、いかにもな建物を指差す骸。
_「おー、なんか出そう」
骸「出るらしいですけどね」
そういう話は聞いたことがあった。
だから勧めた。
自分たちが根城にしている建物に、近付かせるわけにもいかないと考えたからだ。
骸「気をつけてくださいね」
_「うん!」
建物の中は薄暗い、シチュエーション的には最高なのだが。
_「うーん…何もないなぁ」
骸「…、」
骸は建物に入った時から、嫌な予感が纏わりついて気持ち悪いと感じていた。
***は感じないのだろうか、とも。
幸せな頭だな、とも考えながら跡をついて行く骸。
ズボッ..
さっきから、よく分からない隙間に足を取られている***。
骸「大丈夫ですか?」
抜け出すのを手伝う骸。
_「うん、ありがと。なんか繭みたいの沢山あるね」
確かに、繭と言われると繭だ。
細かい糸が塊になった繭、
こんなもの見たことがない。
繭を見ている内に、骸は***の姿を見失っていた。
骸「…なんで、こんなことに」
深い溜め息を吐きながら彼女の姿を探す。
面倒くさくなって帰ってしまおうかとも思った時、一階の奥からシャカシャカという音が聞こえた気がした。
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