怪異-異世界-
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D「珍しいな、恭弥の方から尋ねてくるなんて」
妙な壺や偶像、民俗学などの古詩が並ぶ本棚が所狭しと並ぶ部屋の主であるディーノが、雲雀の来訪を歓迎した。
雲「聞きたいことがあるんだけど」
D「おい待てって、まずはティーを淹れさせてくれ」
休憩を取ってなかったんだ、なんて言いながら助手のロマーリオに頼んでは、既にソファに座っている雲雀の向かいに座る。
D「で、話ってのは恭弥んとこのトラブルメーカーの話か?」
理由を知らない彼は楽しげに笑う。
トラブルメーカーとは勿論、***のことだ。
雲「今、結構、深刻でね。
猿夢?とかいうものを見るんだって。
背のせいで寝たくないって言って自分を傷つけるんだ。そうまでして眠るのを拒否するんだよ」
D「なるほどな、ネットミームタイプの都市伝説だな。内容は多々あれど最終的には夢の中でコロされちまうって話らしいな、その猿夢ってやつは。
そして夢でコロされると現実世界でもシんじまう。
生存者は居なくもない…だが状態が芳しくなく皆、亡くなっちまった」
雲「助ける方法はないの?」
うーん、とディーノが唸る。
D「誰かが彼女の夢に入るなりして、その元凶を倒しちまえれば何とかなるかもしれねぇが、夢に接続する方法が確立してねぇしなぁ」
雲「本人に任せるしかない、か」
表情を曇らせる雲雀。
D「ま、オレの方でも調べてみるさ。諦めるな、恭弥!」
ポンと肩を叩かれて、その足で病院へ向かうも足取りは重く。病室に入って、***が寝ている姿があり、雲雀は驚愕した。
雲「どうして、寝てるの?」
自身では分からないが、僅かに声が震えている。
たまたま近くを通りかかったナースを捕まえて説明させる。
ナ「ですから…起きている状態でも命の危険があるという話で、先生が麻酔を使って眠らせることに決めたので、私のせいでは!!」
雲「眠りについてから、どれぐらい経った!」
ナ「に、20分ほどかと」
20分、微妙な時間である。
人一人シんでも、おかしくはない。
雲「***…」
心配そうに覗き込む雲雀、
***は身じろぎ一つしない。
彼女は安らかに眠っているようにも見えた。
→
D「珍しいな、恭弥の方から尋ねてくるなんて」
妙な壺や偶像、民俗学などの古詩が並ぶ本棚が所狭しと並ぶ部屋の主であるディーノが、雲雀の来訪を歓迎した。
雲「聞きたいことがあるんだけど」
D「おい待てって、まずはティーを淹れさせてくれ」
休憩を取ってなかったんだ、なんて言いながら助手のロマーリオに頼んでは、既にソファに座っている雲雀の向かいに座る。
D「で、話ってのは恭弥んとこのトラブルメーカーの話か?」
理由を知らない彼は楽しげに笑う。
トラブルメーカーとは勿論、***のことだ。
雲「今、結構、深刻でね。
猿夢?とかいうものを見るんだって。
背のせいで寝たくないって言って自分を傷つけるんだ。そうまでして眠るのを拒否するんだよ」
D「なるほどな、ネットミームタイプの都市伝説だな。内容は多々あれど最終的には夢の中でコロされちまうって話らしいな、その猿夢ってやつは。
そして夢でコロされると現実世界でもシんじまう。
生存者は居なくもない…だが状態が芳しくなく皆、亡くなっちまった」
雲「助ける方法はないの?」
うーん、とディーノが唸る。
D「誰かが彼女の夢に入るなりして、その元凶を倒しちまえれば何とかなるかもしれねぇが、夢に接続する方法が確立してねぇしなぁ」
雲「本人に任せるしかない、か」
表情を曇らせる雲雀。
D「ま、オレの方でも調べてみるさ。諦めるな、恭弥!」
ポンと肩を叩かれて、その足で病院へ向かうも足取りは重く。病室に入って、***が寝ている姿があり、雲雀は驚愕した。
雲「どうして、寝てるの?」
自身では分からないが、僅かに声が震えている。
たまたま近くを通りかかったナースを捕まえて説明させる。
ナ「ですから…起きている状態でも命の危険があるという話で、先生が麻酔を使って眠らせることに決めたので、私のせいでは!!」
雲「眠りについてから、どれぐらい経った!」
ナ「に、20分ほどかと」
20分、微妙な時間である。
人一人シんでも、おかしくはない。
雲「***…」
心配そうに覗き込む雲雀、
***は身じろぎ一つしない。
彼女は安らかに眠っているようにも見えた。
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