跳ね馬と雲雀恭弥
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部下の前ではキリッと強くてカッコいい。
けれど一度、部下の視線が外れてしまうと、椅子の足に引っ掛けて転ぶような間抜けを晒すドジになってしまう。
よく分からない生態をしている謎の男、ディーノ。
D「な!それでよ、これがまた可愛くて」
休憩だと言われて十数分、何度目になるのか分からない惚気を聞かされて雲雀はウンザリした表情をしている。
溜め息を吐きながら、デレデレなディーノの手元にある写真を見下ろした。
写真には、明るい雰囲気を纏って笑う少女の姿。
弱そうな小動物、
そんな印象しか抱かない。
D「あ、そうそう。今度、日本に来るんだが滞在の間は、並盛中に通うことになってるからな。面倒見てやってくれよ、恭弥」
雲「はぁ?」
転校生が来るという報告は受けていたが、まさかディーノが裏から手を回していたとは、本当に油断のならない男だ。
雲「気が向いたらね」
D「きっと恭弥も気に入るぜ」
何をもって、そんな自信満々に言えるのか根拠を知りたい。
そして数日後、例の少女は並盛中に転校してきた。
今では屋上での特訓の見学に加わっている。
D「よし!休憩するか、恭弥」
雲「なに、いつもより早いけど。まだ、やれる」
D「まぁまぁ、とにかく座っとけって」
ディーノがゴネる雲雀を座らせると、***が代わりに立ち上がる。
_「もう、回りくどいなぁ」
D「そう言うなって。***も最近、体を動かしてないだろ」
どうやら彼女と組み手をしたかったらしい。
D「人の闘い方を見るのも勉強になる」
***は小さく息を吐いて、ロマーリオから一対のバトンを受け取る。
それを両手で軽く回しては、持ち直して構えた。
***から笑顔が消えて、ディーノが動く。
しなる鞭を回すバトンで弾いて避けながら、片方のバトンを投げる。それをディーノは避けた。
バトンは普通ならブーメランのように帰って来はしないが、極細の鋼鉄ワイヤーが取り付けてある為、引き戻せば***の手元に戻ってくる。
強度が申し分ないワイヤー自体も武器になる。
地盤となる足元を崩すべく鞭が這うのを、***は華麗なバック宙返りで躱した。
距離を取って2人が対峙する姿を、雲雀は食い入るように見つめている。
***が、ただの小動物では無かったことに歓喜し、興味を引いたからだ。
今度は、ディーノの鞭がバトンを絡め取る。
それに対して、もう片方のバトンを垂直に落として、そして爪先で蹴り上げた。
ビュオッ..
D「うぉ!」
それを避けるため、重心を後ろに逸らしたディーノの顔に、***の回し蹴りが炸裂する。
D「ぐッ」
ドサッ..と尻もちを着くディーノ。
_「大したダメージじゃないでしょ」
D「そんなこと無いぜ、今のは効いた」
顔を押さえながら、チラリと雲雀を見た。
D「(良い顔してるな、恭弥の興味を引けるぐらいの実力は***も持ってる)」
_「本当に大丈夫?ぼーっとしてるけど」
***の手がディーノの頬に触れる。
ディーノは、その手を取って口付ける。
D「大丈夫だ、ありがとう」
その温もりに***は恥ずかしくなって俯いた。
そんな2人の様子を、雲雀は黙って見つめている。
雲「(そこそこの強さみたいだけど、たしかに闘い方は面白い)」
雲雀は、2人の世界を気にせずに立ち上がると***の腕を引いた。
雲「次は僕の相手してよ」
_「えっ」
構えたトンファーで"おいでよ"と催促する雲雀。
_「(ビックリした…ハグしてっていう意味かと)」
バトンを構えながら、ホッとした***。
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部下の前ではキリッと強くてカッコいい。
けれど一度、部下の視線が外れてしまうと、椅子の足に引っ掛けて転ぶような間抜けを晒すドジになってしまう。
よく分からない生態をしている謎の男、ディーノ。
D「な!それでよ、これがまた可愛くて」
休憩だと言われて十数分、何度目になるのか分からない惚気を聞かされて雲雀はウンザリした表情をしている。
溜め息を吐きながら、デレデレなディーノの手元にある写真を見下ろした。
写真には、明るい雰囲気を纏って笑う少女の姿。
弱そうな小動物、
そんな印象しか抱かない。
D「あ、そうそう。今度、日本に来るんだが滞在の間は、並盛中に通うことになってるからな。面倒見てやってくれよ、恭弥」
雲「はぁ?」
転校生が来るという報告は受けていたが、まさかディーノが裏から手を回していたとは、本当に油断のならない男だ。
雲「気が向いたらね」
D「きっと恭弥も気に入るぜ」
何をもって、そんな自信満々に言えるのか根拠を知りたい。
そして数日後、例の少女は並盛中に転校してきた。
今では屋上での特訓の見学に加わっている。
D「よし!休憩するか、恭弥」
雲「なに、いつもより早いけど。まだ、やれる」
D「まぁまぁ、とにかく座っとけって」
ディーノがゴネる雲雀を座らせると、***が代わりに立ち上がる。
_「もう、回りくどいなぁ」
D「そう言うなって。***も最近、体を動かしてないだろ」
どうやら彼女と組み手をしたかったらしい。
D「人の闘い方を見るのも勉強になる」
***は小さく息を吐いて、ロマーリオから一対のバトンを受け取る。
それを両手で軽く回しては、持ち直して構えた。
***から笑顔が消えて、ディーノが動く。
しなる鞭を回すバトンで弾いて避けながら、片方のバトンを投げる。それをディーノは避けた。
バトンは普通ならブーメランのように帰って来はしないが、極細の鋼鉄ワイヤーが取り付けてある為、引き戻せば***の手元に戻ってくる。
強度が申し分ないワイヤー自体も武器になる。
地盤となる足元を崩すべく鞭が這うのを、***は華麗なバック宙返りで躱した。
距離を取って2人が対峙する姿を、雲雀は食い入るように見つめている。
***が、ただの小動物では無かったことに歓喜し、興味を引いたからだ。
今度は、ディーノの鞭がバトンを絡め取る。
それに対して、もう片方のバトンを垂直に落として、そして爪先で蹴り上げた。
ビュオッ..
D「うぉ!」
それを避けるため、重心を後ろに逸らしたディーノの顔に、***の回し蹴りが炸裂する。
D「ぐッ」
ドサッ..と尻もちを着くディーノ。
_「大したダメージじゃないでしょ」
D「そんなこと無いぜ、今のは効いた」
顔を押さえながら、チラリと雲雀を見た。
D「(良い顔してるな、恭弥の興味を引けるぐらいの実力は***も持ってる)」
_「本当に大丈夫?ぼーっとしてるけど」
***の手がディーノの頬に触れる。
ディーノは、その手を取って口付ける。
D「大丈夫だ、ありがとう」
その温もりに***は恥ずかしくなって俯いた。
そんな2人の様子を、雲雀は黙って見つめている。
雲「(そこそこの強さみたいだけど、たしかに闘い方は面白い)」
雲雀は、2人の世界を気にせずに立ち上がると***の腕を引いた。
雲「次は僕の相手してよ」
_「えっ」
構えたトンファーで"おいでよ"と催促する雲雀。
_「(ビックリした…ハグしてっていう意味かと)」
バトンを構えながら、ホッとした***。
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