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_「叔父さんの別荘って、凄い豪華ですねー」


雲雀の叔父にあたる人が夏休みの避暑にと開放してくれた別荘は、豪邸と呼んでもおかしくない大きさと広さをしていた。

お手伝いさんたちも大人数が居て、不自由はしなさそうだ。雲雀も満足そう。


雲「部屋は好きな場所を使うと良い」

_「はーい、2階ですよね」


部屋に荷物を置いて外に出た。

夕食まで時間があるからと言うことだったが、周辺を探索するべく歩き回る＊＊＊。

また悪い予感がする。


雲「あまり遠くに行くなよ」

_「はーい！」


そう返事をしながらも＊＊＊は森の方へと近づいていく。

雲雀は眩い太陽の日差しを避けるように日陰のある方へと歩いて行った。


_「雲雀さんも森に来れば良いのに」


自然いっぱいの木々の中、＊＊＊は大きく深呼吸をした。

そして見つけた、こぢんまりとした建物。


_「…教会？」


寂れた教会は廃墟と化しているようだ。


_「いつもの廃墟とは違う感じ」


探索するにも小さな建物は、直ぐに見回り終わってしまった。

バササッ、

_「うわっ、なに？」


頭上から落ちて来たのは埃被った本だ。

いかにもな表紙に興味が湧く。


_「あー、外国語かぁ。雲雀さん、読めないかなー」


とあるページを開いた。

まるで見ていると吸い込まれそうな、目の形をした図形。

そう、何かが紛れ込みそうな。




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雲「また、こんな所に居た」


雲雀が探しに来た時、教会の真ん中に＊＊＊は立っていた。

ゆらりと振り返る。


雲「もうそろそろ夕食の時間だから帰るよ」

_「はーい…」


＊＊＊は、薄ら笑いを浮かべて返事をした。





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