魔女たちのお茶会

シャルロッテ『あら?ライア、今日はエレナとツンデレさんは?』


ライア『…今日は私たちだけで進行するみたいよ』


シャルロッテ『まあ!そうですの?初耳ですわ…』


ライア『初耳って…この間エレナが「次回は二人でお願いしますね」って言ってたじゃないの…』


シャルロッテ『…………あ!そうですわ!今日のお茶菓子はなにかしら?』


ライア『ごまかしたわね……シャル……』


ガサゴソ……(捜し中)


シャルロッテ『ありましたわ!今日のメニューは……レモングラスティーにシフォンケーキミントホイップ添えと木苺のタルト、カリエットですわ!』


ライア『なんていうボリューム……食べきれるのかしら』


シャルロッテ『さすがエレナ!わたくし達の事を心得ておりますわ!』


ライア『……待って。手紙が添えてあるわ……《ライアとシャルロッテへ。今回のお茶会はレジーナに頼んで、ゲストをお呼びしているので、少し多めに用意しました。シャル、くれぐれも一人で平らげないようにお願いします》………シャル、ですってよ』


シャルロッテ『まあ!残念ですわ…。でも、ゲストって誰でしょうね。』


ライア『わざわざ神官に頼むなんて……聖域の人じゃないって事?』


シャルロッテ『ん~…あら?誰か来たようですわ!』

――――

???『こんにちは…ってここで良かったのかしら?』


???『いいんじゃないのか?誰かいるみたいだし』

???『キノ……しっかりしなさいよ』


キノ『……悪かったわね。ボケッとしてて…』


???『あら、自覚はしてるみたいね』


???『お、おいおい。ユカ、よせよ。キノもケンカ売るな』


ユカ『うるさいわね、クロ!!だいたいなんであんたまでいんのよ?!』


クロ『はあ…仕方ないだろ?管理人が行けって煩いんだから…』


ユカ『まったく、不愉快だわ!!』


クロ『やれやれ』


キノ『ユカ』


シャルロッテ『あらまあ、随分と賑やかなお客様ですわね!』


ライア『痴話喧嘩はその辺にして、座れば?』


ユ・ク『痴話喧嘩じゃないから!!』


キノ『息ピッタリじゃない…』


ユ・ク『だから!違うから!!』


ライア『はあ。お茶煎れてくるわ。シャル、任せたわよ』


シャルロッテ『え?!任せられても困りますわ!ちょ…ライア!?はぅ、行ってしまいましたか。全く、逃げ足の早い。しかたないですわね、そこのお三方、こちらにどうぞ』


キノ『おいでって…』


クロ『失礼しま~す』


ユカ『全く……ブツブツ』


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*****



キノ『私はキノ』


ユカ『私はユカよ』


クロ『クロだ』


シャルロッテ『よくいらっしゃいましたわ。私はシャルロッテと申します。シャルロッテ、シャル…好きにお呼びくださいませ。先程、痴話喧嘩発言をした紫の女性はライアです。私は東、ライアは西を守護する魔女ですの』


キノ『……シャルさんでいい?』


ユカ『ちょ…キノ!あんた初対面の相手に……マイペース過ぎるわよ!!』


クロ『まあ、いいじゃないか。好きに呼んでくれって言うんだし』


ユカ『煩い!!黙りなさい!!女たらし!!』


クロ『ユカ…いい加減にしてくれよ……』


キノ『ユカ……黙って…』

ユカ『キノ!?』


シャルロッテ『ライア、早く帰ってきてくださいまし』


ライア『お待たせ……ってなんだかさっきより雰囲気が険悪になってない?…シャル、なんで泣いてるの』


シャルロッテ『遅いですわ!ライア!!私もう少しで逃げ出してしまうところでしたわよ!!』


ライア『?』


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ライア『…と言う訳で今日のメニューは、レモングラスティーにシフォンケーキミントホイップ添えと木苺のタルト、カリエットね。遠慮せずにどうぞ』


シャルロッテ『お茶のお代わりもありますわ。どうぞノンビリなさってくださいまし』


キノ『ありがと…』


ユカ『わあ、すごい!いただきます!』


クロ『サンキュ』


ライア『ところで…《逃走ゲーム》一日目が終了してどんな感じ?』


キノ『…どうって……疲れたし眠い……』


ユカ『キノったら…大丈夫なの?』


シャルロッテ『資料によると、キノさんは寝てる事が多いようですわね…寝過ぎて逆に疲れません?』


キノ『別に…』


クロ『なんかもう、すでに眠そうだな…』


ライア『…こんな事で本当に逃げきれるのかしら……』


ユカ『……人選誤ったかしら……』


クロ『今更…だろ?』


ユカ『煩い!!』


クロ『……はあ』


ライア『なに、このギスギスした空気』


シャルロッテ『本格的に逃げたくなって来ましたわ』


シャルロッテ『ところで、ユカさん』


ユカ『はい?』


シャルロッテ『レズって本当ですか?』


全員『『ぶぅぅ~!!(お茶吹いた)』』


ユカ『な、な、なに言って』


キノ『ユカ……あんた』


クロ『いやあ、やっぱりと言うかなんと言うか』

ライア『!?ちょ…クロ?やっぱりって言った?じゃ、じゃあ』


ユカ『ち、ち、ち、ちち違うから!!そんなんじゃないから!!クロ!!誤解されるような事言わないでよ!』


ライア『…すごい動揺してるわね。キノがドン引きしてるわ』


シャルロッテ『まあまあまあ!興味津々ですわ~』


クロ『シャルってそういう類の話好きなのか?』


ライア『弄るのが好きなのよ』


キノ『質悪すぎ……ユカ可哀相』


ユカ『!!ちょ!キノ?ライアさん?憐れむように見ないで!』


ラ・キ・ク『『ドンマイ!!』』


ユカ『あんたたち!ドンマイ!!って何?!私違うから!!断じて!!シャルさんも期待を込めた目で私を見ないで~』


シャルロッテ『ふふふっユカさん、そんな否定する事ありませんわよ?愛の形は人それぞれ…ですもの』

ユカ『だから!違うから!!』


ライア『いい加減になさいな、シャル』


クロ『しばらく、そのネタ引きずりそうだな』

こうして、お茶会は盛り上がっていくのでありましたとさ。

とりあえず終わっとこ。






なんだか、ユカにレズ疑惑?!という訳の分からない展開になってしまいました;
本編をご覧いただければ分かるかもですが、ユカはキノに特別な感情を持っている…という事になっています(屈折した友情…的な)。今は連載をお休みしていますが、またボチボチ書きはじめたいなと思ってます。

では、また次回に

【END】
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