魔女たちのお茶会

―聖域東部・シャルロッテの家―


シャルロッテ『うーん。こんな感じでしょうか…』

がちゃり…


エレナ『こんにちは。あら、一番乗りですか』


シャルロッテ『いらっしゃい、エレナ。今、セッティングが終わったところです』

エレナ『まあ、素敵なクロス。シャルロッテのお手製ですか?』


シャルロッテ『ええ。久々に夜なべしてしまいました。力作です』


エレナ『ふふ…私もお茶菓子を持ってきました』


シャルロッテ『わあ!!今日はどんなお菓子かしら。楽しみです』


エレナ『皆さんが来てからお披露目しますね。あら?この気配…』


ライア『お邪魔するわ』


アストラッド『来たわよ』

エレナ『あらまあ、珍しい。二人一緒に来るなんて』

アストラッド『ち、違うわよ!別に待ち合わせた訳じゃないわよ?ぐ、偶然鉢合わせただけよ!』

ライア『途中で逢ったのよ』

シャルロッテ『そうですか。まあ、立ち話もなんですから、おかけください』


エレナ『さてと…では、準備してきますので、少し待っていてください。シャル、キッチン借りますよ』


シャルロッテ『はい、どうぞ。好きに使ってください』


ライア『そういえば、シャルの家って初めて来たけど、なんていうか…予想通りの可愛い内装ね』


アストラッド『ここにある布製品、もしかして手作り?』


シャルロッテ『はい。暇があると何か作っているうちに、こんな内装に。でも、なかなか使い勝手がいいんですよ』


ライア『このカーテン、レース使いがなかなかいいわね。シャルにピッタリ』


アストラッド『ライアの部屋って、まるで物置みたいだものね。窓が本で塞がってるし』


ライア『あら、別にいいじゃないの。人を招く事なんて滅多にないんだから。アストラッドくらいよ、転がり込んでくるの』


シャルロッテ『そうなんですか?理由が気になります』


アストラッド『き、気にしなくていいから!別に大した理由じゃない…』


ライア『ついこの間、マルチナと喧嘩した~って言ってたわね。しゅーんとして』


シャルロッテ『あらまあ!その光景、是非とも見てみたかったですわ』


アストラッド『う、うるさいわね!ライア!!ばらさないでよ!』

ライア『あら。私は嘘が苦手なだけよ?それに、喧嘩するのは仲のいい証拠。悪いことじゃないわ。まあ、理由にもよるけど』


シャルロッテ『理由はなんでしたの?(ワクワク)』


アストラッド『だ、だから大した事じゃ…』


ライア『話してあげたら?だって、シャル達ともっと仲良くなりたいって常日頃言ってたじゃない』


シャルロッテ『まあ!そうでしたの?』



アストラッド『か、勘違いしないでよ?わ、私はただ、手を組んだ方がいいときもあるから、そのためにって…ちょっと、ライア!しれっとした顔で、私の常日頃を語らないでよ!』


ライア『はいはい』


シャルロッテ『はいはい』


アストラッド『あんたたち~(怒)いい加減に…』



エレナ『お待たせ…あら、お取り込み中ですか?…アストラッド、室内でファイヤーボール(5割り増し)はやめてください;』


アストラッド『く…;こ、今回はやめてあげる。でも、次は覚悟なさい!』


エレナ『一体、私がいない間に何があったんです?』

ライア『…………そういえば、なんだったかしら……』


シャルロッテ『忘れちゃいましたね』


アストラッド『あんだけ、私の事弄っといて、忘れないでよ!本当に都合のいい脳みそね!!』


ライア『私、過去は振り返らない主義なの』


シャルロッテ『私もです』

アストラッド『ち、ちょっと!!たった数分前でしょうが!!勝手に過去にしないで!!』


エレナ『まあまあ、アストラッド。あまり興奮しないで。ライアもシャルもそのくらいにしてください。さ、お茶とお菓子の用意が出来ましたよ。始めましょうか』

――――

シャルロッテ『そういえば…何が重大発表があるとかないとか……』


ライア『重大発表?なにそれ』


アストラッド『管理人の事だから、また新しいキャラを増やして、自分の首しめる事になったとかじゃないの?』


エレナ『……アストラッド、なかなか鋭いですね。実は、《夢幻界》カテゴリーに新参者が増える【予定】なんですよ。多分サイトにお越しいただいた方々は気付いていると思いますけど、長編小説の項目が新たに増えているんですが、《悪夢へいらっしゃい…》という小説に出演する人たちらしいです』


アストラッド『……なんだか、イヤなタイトルね…管理人、病んでるんじゃないの?』


シャル『あら、もともとですよ?今に始まった事じゃないですよ』


ライア『ひどい言われようね…』


エレナ『まあ、まだ完全にキャラ付けが決まった訳じゃないですからね。いつになるやらわかりません』


アストラッド『予定は未定だしね』


ライア『…計画倒れにならないといいけどね』


エレナ『あ、後、これは私たちに関する事なのですが』


シャルロッテ『あら、なにかしら?』


アストラッド『…まさか、魔女も増える…とか言い出すんじゃないでしょうね』


ライア『それも面白いかもね』


エレナ『いえ、魔女は私たち四人で固定だそうですよ。良かったですね、アストラッド』


アストラッド『だから!なんで私!』


シャルロッテ『アストラッドは希少価値が高いですから…いなくなったらつまらないですから』


アストラッド『は?希少価値って、人を天然記念物みたいに言わないでよ!それにいなくなるって何?!ふざけんじゃないわよ!!』

ライア『…いちいち、ツッコミを入れるのも大変ね』

エレナ『聞き流す事が出来ないんですね、きっと』


シャルロッテ『本当に面白い人です…クスクス』


アストラッド『あんたらいい加減に…』


エレナ『あら、すっかり話が逸れてしまいましたね。戻しますね』


アストラッド『ちょ、エレナ!!まだ話が終わってないわよ!!』


ライア『後でになさいな』

アストラッド『…ふん!』


シャルロッテ『で、本題はなんですの?エレナ』


エレナ『はい、実は私たちの正装が決まりました!』

ライア『あらまあ』


アストラッド『正装?あぁ、感謝祭の…』


シャルロッテ『今回は誰に頼まれましたの?』


エレナ『シャル…ずばり言いましたね。実は、一月程前に某交流所で、相互サイト『Look at the Sky』の管理人でいらっしゃる、いすずさまが五人分の衣装をデザインしてくださったんです』


ライア『五人?私たちは四人でしょ?』


エレナ『ええ、よろず屋の千尋さんの忍び装束も頼んだそうです。なんでも、いすずさまは千尋さんがお気に入りだそうで…』


アストラッド『……つまり、図々しく便乗したのね』

ライア『いすずさま…大変だったでしょうね』


シャルロッテ『まったく、管理人は…後でじっくりお灸をすえてあげなくては』


アストラッド『……シャル、やめてやって。あんたがやると精神崩壊するかもしれない…』


ライア『ところで、その衣装というのはいつお披露目になるの?』


エレナ『サイトの改装の際に、トップ画と拍手画を入れ替えるそうなので、その時になるんじゃないかと』

シャルロッテ『まあ、そうですの…楽しみですわ!』

アストラッド『改装って、いつ頃になるのかしら』


エレナ『多分、遅くても11月の中頃になると思います。バイトやら何やらはちゃめちゃらしいので…』


ライア『ふふ、待ち遠しいわね』


シャルロッテ『本当に』


アストラッド『いすずさまに感謝ね』


エレナ『いすずさま、お忙しい中、私達の正装をデザインしてくださり、ありがとうございました。大切に着させていただきますね』

ライア『……あら?』


エレナ『……?どうしました、ライア』


ライア『今日のお茶菓子は?』


エレナ『え?出しましたけど……』


アストラッド『……シャル……あんたまた…』


シャルロッテ『はい、全部いただきましたννごちそうさまでした』


ライア『会話しながらずっと食べてたの?器用な事…』


エレナ『…迂闊でしたね。私としたことが』


アストラッド『ちなみにどんなお菓子だったの?』


エレナ『木苺のタルトです』


アストラッド『…な、なんですって!?……悔しい~!!』


エレナ『ふふ、大丈夫ですよ。クッキーも持ってきました。これを食べながらお茶会を再開しましょう』


アストラッド『やった!!』


ライア『アストラッドは本当に甘いものが好きなのね』


シャルロッテ『可愛いですね。本当ν』


エレナ『さ、お茶のお代わりはいかがですか?』


ライア『じゃあ、いただこうかしら』




―今回は、お知らせを挟ませていただきました。千尋、エレナ、シャルロッテ、ライア、アストラッドの衣装を考えて下さったいすずさま、本当にありがとうございました!!そして、これからも《よろず屋★DEVIL》をお願いします!!


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