眼鏡模様の淡恋

「おはよう!!」

「!?っお、はよ、う?」

「なんで疑問形!?」

初めてのイメチェンを失敗した私。
結局、コンタクトは机の引き出しに封印された。
恐らく一生出すことはないだろう、、、。
なんて悶々としていた私に、挨拶してきた太陽の君。
突然の事に、口から心臓が飛び出る勢いで意味不明な挨拶を返してしまった。
彼は一瞬、きょとんといていたが、ぷっと吹き出した。恥ずかしいやら、恥ずかしいやら、、、あ、2回言っちゃった、、でうつ向いていると、背後から刺さるような視線を感じた。

ふとそちらに目をやると、、、、一人の女子と目があった。

緩いウェーブヘアに白い肌。大きくパッチリしたブラウンの瞳、、、、小柄だがスタイル抜群で。

、、、学校のアイドルと言われている女子だ。

凄くモテて、星の数ほど告白されては振っている、、、らしい。

しかし今、自分に向けられているであろう視線は、決して友好的なものではなく、


はっきりと感じる敵意、、、。


彼と話している時の声が五月蝿かったのだろうか、、。
それとも、、、、いやいや、、、、これを言ってしまえば自惚れになる。

もう1度アイドルさんを伺う。


目と目が合えば、、、


フイッと逸らされる視線。
人間関係は色々と息苦しいと痛感する、今日この頃。

私は本日一回目のため息を吐いた。



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