倉庫(説明必読)
大規模侵攻編真っ只中。色々と原作に沿わせようとしたらややこしくなって続きに詰まった。先生、トラッパートリガーの詳細はよ。
設定は木崎レイジ 中編 設定参照
騒音と悲鳴がどこかから聴こえる。侵入者を知らせる通信が、戦闘体に換装している自分の耳に届く。でも、今この場を逃げ出すわけにはいかない。
『これで、いける、はず!』
タンッ。とキーボードの入力を終えると目の前の機械が光に包まれる。そして、その光が消えたと同時に現れる人の形。
「諏訪さん!!」
自分の隣に待機していた堤さんと笹森さんが声を上げて、たった今トリオンキューブから元のトリオン体へと無事戻ることのできた男性に駆け寄る。
「うお、日佐人!堤!つーかここどこだ?」
「ここは研究室(ラボ)!諏訪は新型にトリオンキューブにされて、それを塚本さんが戻してくれたの!」
「あ?塚本?」
1人状況の読めていない諏訪さんに、寺島さんが声を張り上げて説明する。その声は焦りが滲み出ていて、ふと自分たち以外の人間が周りにいないことに気づく。
「技術者(エンジニア)は全員護身用のトリガーを起動して退避せい!研究室(ラボ)は放棄してかまわん!」
鬼怒田さんの声が通信を介して聞こえる。そういえば悲鳴も物音も一段と大きくなっている。敵がすぐ近くまで来ているんだろう。
「こちら、諏訪隊の堤です!諏訪さんが無事元に戻りました!」
「塚本さん!俺らは逃げるよ!」
堤さんが司令室に指示を受ける横でそれを見ていた自分の腕を寺島さんが引っ張る。それに引きずられるように自分も他の職員を追いかけるように足を動かした。
諏訪隊が敵を引き付けてくれたおかげで、徐々に喧騒が遠くなっていく。このまま逃げていれば、きっと迅が言ってたような未来にはならない。けど、本当に私はこれだけしか出来ないんだろうか。
『寺島さん。』
「何してんの、塚本さん。少しでも人型近界民から離れないと、」
『自分、戻ります。』
「はあっ!?」
私はスイッチボックスを起動させてマーカーを目の前の床に設置する。
「ちょ、何する気?」
『ラボにマーカー付けといたから、そっちに飛びます。救護班の手伝いなり、諏訪隊の支援なりできるはずなので。』
ごめんね、迅。ごめんね、レイジ、ゆり姉。忠告をしてくれた彼と、大切な人たちに心の中で呟き、寺島さんの静止を振り切ってたった今設置したマーカーに触れた。
設定は木崎レイジ 中編 設定参照
騒音と悲鳴がどこかから聴こえる。侵入者を知らせる通信が、戦闘体に換装している自分の耳に届く。でも、今この場を逃げ出すわけにはいかない。
『これで、いける、はず!』
タンッ。とキーボードの入力を終えると目の前の機械が光に包まれる。そして、その光が消えたと同時に現れる人の形。
「諏訪さん!!」
自分の隣に待機していた堤さんと笹森さんが声を上げて、たった今トリオンキューブから元のトリオン体へと無事戻ることのできた男性に駆け寄る。
「うお、日佐人!堤!つーかここどこだ?」
「ここは研究室(ラボ)!諏訪は新型にトリオンキューブにされて、それを塚本さんが戻してくれたの!」
「あ?塚本?」
1人状況の読めていない諏訪さんに、寺島さんが声を張り上げて説明する。その声は焦りが滲み出ていて、ふと自分たち以外の人間が周りにいないことに気づく。
「技術者(エンジニア)は全員護身用のトリガーを起動して退避せい!研究室(ラボ)は放棄してかまわん!」
鬼怒田さんの声が通信を介して聞こえる。そういえば悲鳴も物音も一段と大きくなっている。敵がすぐ近くまで来ているんだろう。
「こちら、諏訪隊の堤です!諏訪さんが無事元に戻りました!」
「塚本さん!俺らは逃げるよ!」
堤さんが司令室に指示を受ける横でそれを見ていた自分の腕を寺島さんが引っ張る。それに引きずられるように自分も他の職員を追いかけるように足を動かした。
諏訪隊が敵を引き付けてくれたおかげで、徐々に喧騒が遠くなっていく。このまま逃げていれば、きっと迅が言ってたような未来にはならない。けど、本当に私はこれだけしか出来ないんだろうか。
『寺島さん。』
「何してんの、塚本さん。少しでも人型近界民から離れないと、」
『自分、戻ります。』
「はあっ!?」
私はスイッチボックスを起動させてマーカーを目の前の床に設置する。
「ちょ、何する気?」
『ラボにマーカー付けといたから、そっちに飛びます。救護班の手伝いなり、諏訪隊の支援なりできるはずなので。』
ごめんね、迅。ごめんね、レイジ、ゆり姉。忠告をしてくれた彼と、大切な人たちに心の中で呟き、寺島さんの静止を振り切ってたった今設置したマーカーに触れた。