序章
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「ここが敵の拠点...。」
「元、って感じだがな。まあ、収穫があるとすりゃここだろ。」
「ボーダーの基地よりでかい...?」
「早く終わらせて帰りましょうよ。」
風間が漏らした言葉に、冬島が反応する。圧倒されている様子の歌川と既に嫌そうな顔している菊地原。カメレオンで4人が近づいたのは城のような巨大な建物。その隣にも負けず劣らず大きな建物があったが、そちらは人の出入りが少し激しいようで、こちらから見て回ることになった。ざっと見れるところを見ていくと、本当に人の気配は少ないことが分かり、逃げていく人の姿、仕事をサボっているような兵士の姿がチラホラあるだけだった。
「さて、太刀川隊と当真も呼んで、本腰入れて探すか。」
そこで、残りの隊員も呼び本格的に捜索を始めようと、4人がカメレオンを解除しようとしたその時だった。
「...誰かいる。」
菊地原が言った。彼のサイドエフェクトによって捉えた音だった。未だカメレオンを起動したままの4人は菊地原にならい、警戒しながら近くの部屋の扉の前に立った。
風「何人だ?」
菊「1人。向こうもあんまり動いてないし、心拍的にたぶん緊張状態。逃げ遅れたってところだと思います。」
歌「どうしますか?」
冬「この国の人間なら助けてやる代わりに技術くれって交渉できるな。」
風「敵国の人間と交渉予定のはずでは?」
冬「向こうに引き渡す事も視野に入れる。どっちにしろ、向こうさんにとっては俺たちに脅される形だな。」
菊「やな仕事。」
冬「まあ、それが仕事だ。俺と菊地原は部屋の外から周りの警戒。風間と歌川でいけ。」
風・歌「「了解。」」
風間がカメレオンを解き、スコーピオンを起動させる。そして姿の見えていない3人のため1呼吸おくと目の前の扉に手をかけそっと開いた。
「っ。」
息を飲む音が聞こえる。ぐるりと部屋を見回すと、広くない部屋の角、その物陰に隠れるように小さな影があった。
「...出てこい。」
『っ!』
武器を構えながら言えば、さらに小さく縮こまり固まるその姿に、風間はさらに距離を詰める。
「大人しくしていれば、命までは取らない。だから出て来い。」
『は、い...。』
そうしてようやく姿を現したのは、小柄のかなり痩せた少女だった。恐る恐る風間の方に近づいてきた少女は、顔を上げると小さな声で言う。
『あ、の。あなた、たちは...?』
「...!!」
それは衝撃だった。今本来彼女の目に見えるのはカメレオンを解除している風間のみのはず。しかし彼女は確かにあなた「たち」と言った。
「お前こそ、なにものだ。」
「私は...」
「風間さん?ちょっと場所変えた方がいいかもです。」
彼女が口を開く前に、菊地原からの通信が入る。敵が近づいているようだ。
「わかった。歌川、とりあえずこいつに敵意も戦闘力も無さそうだ。こいつも連れていく。フォローを頼む。」
「了解です。」
「そういうわけだ。大人しく着いてこい。」
黙って己を見上げる彼女に、風間が言う。
「...はい。」
彼女は風間を見たままゆっくりと頷くのだった。
ーーーーーー
ようやく詩音ちゃん登場。
冬島さんはBBFのトリガーセットから何となく想像した戦闘スタイルになってます。
「元、って感じだがな。まあ、収穫があるとすりゃここだろ。」
「ボーダーの基地よりでかい...?」
「早く終わらせて帰りましょうよ。」
風間が漏らした言葉に、冬島が反応する。圧倒されている様子の歌川と既に嫌そうな顔している菊地原。カメレオンで4人が近づいたのは城のような巨大な建物。その隣にも負けず劣らず大きな建物があったが、そちらは人の出入りが少し激しいようで、こちらから見て回ることになった。ざっと見れるところを見ていくと、本当に人の気配は少ないことが分かり、逃げていく人の姿、仕事をサボっているような兵士の姿がチラホラあるだけだった。
「さて、太刀川隊と当真も呼んで、本腰入れて探すか。」
そこで、残りの隊員も呼び本格的に捜索を始めようと、4人がカメレオンを解除しようとしたその時だった。
「...誰かいる。」
菊地原が言った。彼のサイドエフェクトによって捉えた音だった。未だカメレオンを起動したままの4人は菊地原にならい、警戒しながら近くの部屋の扉の前に立った。
風「何人だ?」
菊「1人。向こうもあんまり動いてないし、心拍的にたぶん緊張状態。逃げ遅れたってところだと思います。」
歌「どうしますか?」
冬「この国の人間なら助けてやる代わりに技術くれって交渉できるな。」
風「敵国の人間と交渉予定のはずでは?」
冬「向こうに引き渡す事も視野に入れる。どっちにしろ、向こうさんにとっては俺たちに脅される形だな。」
菊「やな仕事。」
冬「まあ、それが仕事だ。俺と菊地原は部屋の外から周りの警戒。風間と歌川でいけ。」
風・歌「「了解。」」
風間がカメレオンを解き、スコーピオンを起動させる。そして姿の見えていない3人のため1呼吸おくと目の前の扉に手をかけそっと開いた。
「っ。」
息を飲む音が聞こえる。ぐるりと部屋を見回すと、広くない部屋の角、その物陰に隠れるように小さな影があった。
「...出てこい。」
『っ!』
武器を構えながら言えば、さらに小さく縮こまり固まるその姿に、風間はさらに距離を詰める。
「大人しくしていれば、命までは取らない。だから出て来い。」
『は、い...。』
そうしてようやく姿を現したのは、小柄のかなり痩せた少女だった。恐る恐る風間の方に近づいてきた少女は、顔を上げると小さな声で言う。
『あ、の。あなた、たちは...?』
「...!!」
それは衝撃だった。今本来彼女の目に見えるのはカメレオンを解除している風間のみのはず。しかし彼女は確かにあなた「たち」と言った。
「お前こそ、なにものだ。」
「私は...」
「風間さん?ちょっと場所変えた方がいいかもです。」
彼女が口を開く前に、菊地原からの通信が入る。敵が近づいているようだ。
「わかった。歌川、とりあえずこいつに敵意も戦闘力も無さそうだ。こいつも連れていく。フォローを頼む。」
「了解です。」
「そういうわけだ。大人しく着いてこい。」
黙って己を見上げる彼女に、風間が言う。
「...はい。」
彼女は風間を見たままゆっくりと頷くのだった。
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ようやく詩音ちゃん登場。
冬島さんはBBFのトリガーセットから何となく想像した戦闘スタイルになってます。