序章
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今回の遠征は風間隊が初参加ということで、事前準備も比較的しっかりと行われ、情報では戦争が収束しかけている1つの近界(ネイバーフット)の国へと降り立ち、遠征の目的としては交渉メインでの技術の取得ということだった。しかし、
「なんか、様子おかしくないっすか?」
その地に降り立つなり、そう声を上げたのは出水。彼ほどの洞察力を持ってしなくても、それは明らかで降り立った全員がその言葉に内心同意する。
「明らかに負けてる国、だな。」
「まあ、当真の言う通りだろうな。忍田さん?こちら冬島。聞こえます?」
「ああ、聞こえている。また、状況も見えている。」
戦闘員の視線を情報として遠征艇から見ている忍田からの応答。指揮官でもあり、非常時は遠征艇の守りとしての役割も担う忍田の表情は険しい。
「明らかに前情報とは違う。とりあえず予定通り交渉での技術取得は最終目標だが、まずは状況確認を慎重に行ってくれ。」
「「「了解」」」
忍田の指示を聞き、まずは遠征艇にベイルアウトできる距離を保ちつつの調査となった。それでわかったのは、勝っていたはずの敵国に黒トリガーができ、一気に形勢が逆転した結果、この国がほぼ壊滅状態に陥っているということだった。
「初遠征からとんだイレギュラーに見舞われたもんだな、風間隊は。」
「さすがに驚いたが...この程度のイレギュラーは覚悟していた。」
「さすがですね、風間さんは。」
「...。」
太刀川に話しかけられ、風間自身はいつも通りの対応をとるが、歌川と菊地原の顔には余裕がない。しかし、その2人のフォローをする素振りを見せないところを見ると、風間もまた余裕は、それほどないということが見て取れた。その姿を苦笑しながら見ていた冬島が言う。
「ほんじゃそろそろ、忍田さんの指示通り目標を果たしに行こうかね。」
目標というのは、未知のトリガー技術の取得である。今回は大まかに、負けている国の拠点と思われる場所に乗り込み、技術がないかを探ること、何もなければ勝っている敵国に負けている側のトリガーを提供してもらえるか交渉することとなった。レーダーを使用することが少ない相手のようだということで、カメレオンを使える風間隊と冬島が出来うる限り先行、状況に応じて他の隊員も参加する、という手筈となった。
「なんか、様子おかしくないっすか?」
その地に降り立つなり、そう声を上げたのは出水。彼ほどの洞察力を持ってしなくても、それは明らかで降り立った全員がその言葉に内心同意する。
「明らかに負けてる国、だな。」
「まあ、当真の言う通りだろうな。忍田さん?こちら冬島。聞こえます?」
「ああ、聞こえている。また、状況も見えている。」
戦闘員の視線を情報として遠征艇から見ている忍田からの応答。指揮官でもあり、非常時は遠征艇の守りとしての役割も担う忍田の表情は険しい。
「明らかに前情報とは違う。とりあえず予定通り交渉での技術取得は最終目標だが、まずは状況確認を慎重に行ってくれ。」
「「「了解」」」
忍田の指示を聞き、まずは遠征艇にベイルアウトできる距離を保ちつつの調査となった。それでわかったのは、勝っていたはずの敵国に黒トリガーができ、一気に形勢が逆転した結果、この国がほぼ壊滅状態に陥っているということだった。
「初遠征からとんだイレギュラーに見舞われたもんだな、風間隊は。」
「さすがに驚いたが...この程度のイレギュラーは覚悟していた。」
「さすがですね、風間さんは。」
「...。」
太刀川に話しかけられ、風間自身はいつも通りの対応をとるが、歌川と菊地原の顔には余裕がない。しかし、その2人のフォローをする素振りを見せないところを見ると、風間もまた余裕は、それほどないということが見て取れた。その姿を苦笑しながら見ていた冬島が言う。
「ほんじゃそろそろ、忍田さんの指示通り目標を果たしに行こうかね。」
目標というのは、未知のトリガー技術の取得である。今回は大まかに、負けている国の拠点と思われる場所に乗り込み、技術がないかを探ること、何もなければ勝っている敵国に負けている側のトリガーを提供してもらえるか交渉することとなった。レーダーを使用することが少ない相手のようだということで、カメレオンを使える風間隊と冬島が出来うる限り先行、状況に応じて他の隊員も参加する、という手筈となった。