序章
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「ゲートを展開します。総員準備をお願いします。」
ボーダーの遠征艇内でオペレーターの声が響く。
「っし、サクッと任務終わらせよーぜ。」
「まあ待てよ太刀川。今回風間隊は遠征初参加だ。早く終わらせるに越したことはねーが、まずは慎重に行こーや。」
A級部隊隊長太刀川は立ち上がりながらそういうと、同じくA級部隊隊長冬島がそれを諌める。そんなふたりが視線を向けた先にいたのは、
「俺たちへの気遣いには感謝します。が、足でまといになるつもりはありません。」
「むしろ冬島さんの方が船酔いで慎重にしか動けないんじゃないですか。」
「おい、菊地原...。でも風間さんの言う通りです。」
今回初の近界遠征に選ばれた風間隊の3人だった。口々に言うその姿は緊張も感じさせず、本当にいつも通りという様子で。その姿にくすくすと笑いを漏らす人間とため息を吐く人間。
「菊地原はホントどこでもかわんねーな。可愛げねー。」
「ま、悪いことではないんじゃない?仕事してくれればだけど。」
「だけどきくっちー、冬島さんに失礼だよ。」
「柚宇さん、太刀川さん空気になってない?」
「なってるねー。」
当真の言葉に同調とも否定ともつかない言葉を返したのは冬島隊オペレーター真木理佐。菊地原をたしなめたのは風間隊オペレーターの宇佐美栞。彼ら彼女らのやり取りを聞きながら、遠巻きに話しているのは太刀川隊の出水公平とオペレーター国近柚宇。ちなみに太刀川隊にはもう1人戦闘員がいるが、彼はこの遠征には不参加である。
「本当に君たちはいつも通りだな。頼もしい限りだ。」
そう口を開いたのは今回の遠征の総責任者で、元々は、ボーダー本部長でもある忍田で。
「だが、こちらの世界では、我々のいる地球よりもはるかに何が起こるかわからないということを肝に銘じておいてくれ。それでは、準備はいいな?」
指揮官の声に全員が頷くと、予定通りゲートが展開されそこから遠征部隊 は近界の地へ足を踏み入れたのだった。
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すみません、しばらく詩音ちゃんでてきません。