序章
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運命の日は、思いとは関係なく突然やってくる。
そうだと思っていた。
でも違った。
いや、もしかしたらそういうのもあるのかもしれない。
だけど。
今日が運命の日になったのは、私が行動することを決めたからだ。
確かにきっかけはあった。
けれどそれはあくまでひとつの非日常な過ぎない。
そして私は今まで、普通の日常がなにかも分からない場所にいた。
だからやっぱりこれは、私がそうすると決めたから。
ここに至るまでの積み重ねがあったから。
「逃げなくちゃ。」
今まで、従順であり続けた私の決意。
「助けて、ください!」
今まで自分で自分の身を守る事しか考えられなかった私の勇気。
そして、
「来い。」
あなたが差し出してくれた手を掴めた奇跡。
これを運命と言わずして、なんと呼ぶのか私は知らない。
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