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生き別れの再会。
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「──では、俺と真菰も下がらせてもらう」
柱合会議の場に召喚された死人の二人。
その事実を知るのは義勇と、役目の為に参じた元鳴柱の桑島慈悟郎だけだ。
他の柱たちは錆兎たちと面識はなく、最終選別を突破しなかった錆兎たちのことを、耀哉は知らない。
「ちょっと待てェ、てめぇらが何者なのか、どうやって乱入したか説明くらいしやがれ!」
風柱たちが引き止める中、義勇が間に入る。
「“門”を使って乱入して来た。俺の同期だ」
「完結なのはいいことなんだが、お前の場合は言葉が相変わらず足らなすぎる」
事情を知らない連中からすると不親切すぎる説明。
錆兎が苦笑いしながら指摘すると、なんで? という顔で水柱が振り返った。わかっていない。数年経っても天然は天然か。
「記憶のお化けが始点と終点を予め決めて、“血記術”で門を繋いでるんだよ。自分の家をでたら、この本部の庭に着くように決めてあると思えばいいよ〜」
「まあ、それはとっても便利だわ! ステキ!」
「あいつそんな技を持ってやがったのか、相変わらず派手だな!」
真菰が色々はしょりながらも少し丁寧に説明すれば、恋柱と音柱がおおっと感心した。
無理やり納得せざるを得ない次元だとわかっているのだろうが、若干名が無言で黙り込んでいる。殴り込みをかけようとした炭治郎が目を覚ます前に本部を出たい錆兎が、再び訴えようとした。
「引き止めて悪かったな! 俺たちはまだ会議を続けるが、後日君たちを呼び出すことがあるかもしれん!」
「その時は、協力してくださると助かります」
炎柱と蟲柱が送り出してくれたから、誰にも文句を言われずにその場を辞することが出来た。
その後は、炭治郎たちの面倒を見ていたから、義勇との再会は本当に瞬きをするほどの僅かな時間のように思える。
選別を終えてから、義勇は狭霧山へ寄り付かなくなった。
鱗滝さんの誕生日に、迎えにくることくらいだろうか。その度に、力をつけて、体格は変わり、今では水柱として。
いつも、それを見ていた錆兎は、嬉しい反面で申し訳ない気持ちを抱いていた。義勇にとって鱗滝さんは家族だ。もっと頻繁に姿を見せたっていいだろうに──自分が死んでしまった事実が、彼を責めるのだろう。
死ぬつもりなんてなかった。
鱗滝さんが悲しむし、義勇が傷つくことなどわかっていた。
けれど、一瞬で自分は死んでしまっていた。
油断したわけではない。
単に、力が及ばなかったのだ。
だから、義勇が推した炭治郎を、何がなんでも守らなければと思った。
もし炭治郎が死んだら、鬼の妹がどうなるかわからない。
万が一鱗滝さんが喰われでもしたら。義勇はどうなるのか。
力をつけさせなければ。炭治郎が死なないように。
自分の代わりに義勇の力になってほしいと思わなかったわけではない。
ただ、自分の持ち得る力を、繋いで、つなぐ機会があったから。
繋がっていければいいと思った。
色々あって、鹿鳴館の“反乱”に加担することになったけど。
利用してしまった炭治郎や、守ってやれなかった義勇のこと。悲しませてしまった鱗滝さんの為。
必死で自分の魂を鍛え上げて、柱たちの前でも“妖だと悟らせないほど具現化”出来る様に自信を固めあげることが出来た。
──義勇は、今の俺をどう思うだろうか。
未練がましいと思ったろうか。そんな思考はなさそうだけど。
そう思った瞬間、錆兎は思わず笑ってしまった。
嗚呼、お前と話すのがこんなに怖いと思う時が来るなんて──。
2020.02.22追加
※現状、お礼小話は2種類のみ
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「──では、俺と真菰も下がらせてもらう」
柱合会議の場に召喚された死人の二人。
その事実を知るのは義勇と、役目の為に参じた元鳴柱の桑島慈悟郎だけだ。
他の柱たちは錆兎たちと面識はなく、最終選別を突破しなかった錆兎たちのことを、耀哉は知らない。
「ちょっと待てェ、てめぇらが何者なのか、どうやって乱入したか説明くらいしやがれ!」
風柱たちが引き止める中、義勇が間に入る。
「“門”を使って乱入して来た。俺の同期だ」
「完結なのはいいことなんだが、お前の場合は言葉が相変わらず足らなすぎる」
事情を知らない連中からすると不親切すぎる説明。
錆兎が苦笑いしながら指摘すると、なんで? という顔で水柱が振り返った。わかっていない。数年経っても天然は天然か。
「記憶のお化けが始点と終点を予め決めて、“血記術”で門を繋いでるんだよ。自分の家をでたら、この本部の庭に着くように決めてあると思えばいいよ〜」
「まあ、それはとっても便利だわ! ステキ!」
「あいつそんな技を持ってやがったのか、相変わらず派手だな!」
真菰が色々はしょりながらも少し丁寧に説明すれば、恋柱と音柱がおおっと感心した。
無理やり納得せざるを得ない次元だとわかっているのだろうが、若干名が無言で黙り込んでいる。殴り込みをかけようとした炭治郎が目を覚ます前に本部を出たい錆兎が、再び訴えようとした。
「引き止めて悪かったな! 俺たちはまだ会議を続けるが、後日君たちを呼び出すことがあるかもしれん!」
「その時は、協力してくださると助かります」
炎柱と蟲柱が送り出してくれたから、誰にも文句を言われずにその場を辞することが出来た。
その後は、炭治郎たちの面倒を見ていたから、義勇との再会は本当に瞬きをするほどの僅かな時間のように思える。
選別を終えてから、義勇は狭霧山へ寄り付かなくなった。
鱗滝さんの誕生日に、迎えにくることくらいだろうか。その度に、力をつけて、体格は変わり、今では水柱として。
いつも、それを見ていた錆兎は、嬉しい反面で申し訳ない気持ちを抱いていた。義勇にとって鱗滝さんは家族だ。もっと頻繁に姿を見せたっていいだろうに──自分が死んでしまった事実が、彼を責めるのだろう。
死ぬつもりなんてなかった。
鱗滝さんが悲しむし、義勇が傷つくことなどわかっていた。
けれど、一瞬で自分は死んでしまっていた。
油断したわけではない。
単に、力が及ばなかったのだ。
だから、義勇が推した炭治郎を、何がなんでも守らなければと思った。
もし炭治郎が死んだら、鬼の妹がどうなるかわからない。
万が一鱗滝さんが喰われでもしたら。義勇はどうなるのか。
力をつけさせなければ。炭治郎が死なないように。
自分の代わりに義勇の力になってほしいと思わなかったわけではない。
ただ、自分の持ち得る力を、繋いで、つなぐ機会があったから。
繋がっていければいいと思った。
色々あって、鹿鳴館の“反乱”に加担することになったけど。
利用してしまった炭治郎や、守ってやれなかった義勇のこと。悲しませてしまった鱗滝さんの為。
必死で自分の魂を鍛え上げて、柱たちの前でも“妖だと悟らせないほど具現化”出来る様に自信を固めあげることが出来た。
──義勇は、今の俺をどう思うだろうか。
未練がましいと思ったろうか。そんな思考はなさそうだけど。
そう思った瞬間、錆兎は思わず笑ってしまった。
嗚呼、お前と話すのがこんなに怖いと思う時が来るなんて──。
2020.02.22追加
※現状、お礼小話は2種類のみ