異国人設定ですが、外見は日本人と大差ないので和名でも問題ないです。
第一章:彼らの育手。
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「ラシードさん、お帰りなさい。狩りをしていたんですか」
「いんや、里長に貰ったー。お前はしっかり食べて早く傷を治さないとな!」
麓へ降りると、炭治郎が手持ち無沙汰にしていた。
呼吸をすると傷が痛むというから、痛みを殺す呼吸の仕方を教えた。
これは傷の治りを早くさせる効果を見込めるものだ。変な癖も付かないし、技の呼吸法を習得する際にも応用が効く。
かといって、すぐに習得できるものでもない。
その日も介助してやりながら生活し、休ませた。
呼吸法を変えるというのは簡単ではなく、本気でやったら疲れが来る。
早めの夕飯を終え、包帯などを変えてやりながら、禰豆子の体も拭いてやった。
日が沈む頃には炭治郎は懇々と眠りについてしまう。
禰豆子の隣に横たえてやると、ラシードは二人の枕元に座って、また油紙を取り出した。
「鬼になっても人を食べたくないって数日間耐える例はないわけじゃない。鬼化に時間を有すこともあるしな」
独り言をこぼしながら、禰豆子の指先を針先で傷つける。少量の血を紙に染み込ませてから、ラシードは自分の指先をまた噛んで、くるくると円を──目のような模様を描いた。
それを持って土間へ降り、鳥居を描いた紙の傍へ。いつの間にか忍びこんでいた鼠に目の紙をくくりつけて。
「雲取山だったな。三郎のところが近いか。知ってるところでよかった」
少し運動してきてくれよ、と鼠をむんずと掴み、鳥居の紙の上にぽいっと放った。
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【あとがき】
気付いたら一年経っていたことに気付く。
去年の今頃に開設してせっせと三日おき更新をしていたんだなあ。
懐かしや…。
今回、男女主人公それぞれで進めながら掘り下げる方針の元、
第一話だけこのような形で公開しました。
ぶっちゃけ加筆したりしながらなので、既存の連載と内容は一緒です。
変えてどうするというのか…。
女主人公の方は、連載はかなり先だと思います。
多分宇髄短編(鬼殺隊に彼が入ったのは彼女と鱗滝さんについてったからなので)やって、煉獄さんの話掘り下げたりしてからかなあ。
男主人公も、少なくとも冨岡、煉獄、宇髄両名とは接点をもとから持っておりますし、既存連載の方ではカナエさんとも繋がりがあります。
“しのぶ”ちゃんとは直接的な接点はありませんが、そのあたりもしっかりがっちり行きたいと思います。
十月になったら煉獄さん映画ですからねえ。
ノベライズ待ってたんですが、考えてみればネタバレになるからそりゃ出てきませんよねえ。
時系列うううう。
数話分をまとめた形になった関係で、一話が長くなっております。
本当はスマホの画面で一ページにしようと思ったんだけど、28ページですって。
かといって文字数いっぱいに一ページまるっとにするとしたら、何度スクロールするのか。
私にはわからない。どうしたらいい。どうしたら…。
一ページ文字数ギリギリに更新してほしい!
とかいう意見がありましたら、どうぞお礼ページなりからご意見お待ちしております。
二万文字いけるらしいんで。ちなみに現状1500文字程度です。
ではでは、また次回ー。
2020.8/16