異国人設定ですが、外見は日本人と大差ないので和名でも問題ないです。
第一章:彼らの育手。
名前返還指定
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そうこうしていると、匂いで食欲を刺激されたのか、少年が目を覚まして起き上がった。
食うか──と問いかけると無言で寄ってきてかぶりつく。そのまま、もっもっと盛り盛り食べ始めるから、どんどん焼いた。
竹筒に用意していた水を入れ、火の通りやすい山菜を入れてから熱した石を放ると、簡易的な汁物が出来上がる。
様子をしげしげと見ていた少年に頃合いになってから手渡せば、興味深そうに覗き込んでからゴクゴク飲んで、おかわりを所望された。
どうしよう、作るのが楽しくなってきた。いいお嫁さんになれるんじゃないかな自分。
「なんだ、この飲み物! なんか、うめえ!」
「お前が寝てる間に、椎茸で出汁とっといた汁使ってるからな。冷めても熱い石入れればあっためられるわけ。下拵えは肝心なんだよ」
「下拵えすげえな!」
いやお前の方がすげえわ。世話のしがいあるよまったく──がつがつ貪る相手を苦笑いで見つめていたラシードは、猪頭を差し出す。
「強くなってくれるんなら、暫く世話してやるよ。これも返すし」
「あ? 取り返すっつってんだろ! 勝負はまだ着いてないんだぜ!」
だが、飯はよこせ! ──びしっと指差してくるものだから、声を出して笑ってしまう。
そのあとお互い名前を名乗って、一緒に夜空の下ぐーぐー寝て。
ラシードと嘴平伊之助の、突然の共同生活が始まった──。
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《後書き》
どうせならば、カナエちゃんの話とかもやっちゃえ、と無理やり隙間を作ってぶっこんだ。
と、いうわけではないのです。
いや、ぶっこむつもりはなかったんだ。宇髄さんなんて既存連載でまだ出してなかったしね。
女主人公軸ですと、煉獄さんの到着の後、鱗滝さんが離れた後、宇髄さんが藤襲山に現れることになってますが、すぐに任務入って別行動になっちゃうので連載には出ていませんでした。
名前だけは煉獄さんの口から出てましたけれどね。
鱗滝さんがラシードを早々に追い出した理由は、宇髄さんがラシードに“しのぶ”が柱になったことを教えようとしていることを察知したからです。
これは、女主人公が烏を飛ばして帰宅中の鱗滝に知らせてくれたものでした。
狭霧山に宇髄が来てしまえば、禰豆子の存在が明るみに出てしまいます。女主人公は義勇から依頼の文があったことを把握していますので、慌てて知らせてあげたんですね。
宇髄さんがそういう行動に出なかった場合は、ラシードももう少し炭治郎の鍛錬に付き合っていたと思われます。
と、ネタバレめいたことはこの辺にして(ほぼ女主人公のネタバレ、書いてもいねえのに)
本当は伊之助の話をメインにしたかったのですが、竈門家の仕掛けの話に時間を割いてしまった関係でぶった切ってしまいました。
本連載(そのうちこっちが本連載になって逆転するんですけどね)の先を読んでいる方はお判りでしょうが、義勇さんのお手伝いが何だったのかはご想像にお任せします。
次回は少し展開に迷いがありますね。前後させちゃってもいいかなあって感じです。善逸に話飛ばしてもいいし。伊之助の看取り稽古に関しては、少し期間置いてからにしたいと思っていますし。
二人ともラシードの仕事を手伝ったことがあるので、その話に行ってもいいんだよなあ。
それか、女主人公の話を動かすかですね。むむむ。やりようがありすぎて困る!
ではでは、ざっくばらんな締めになりますが、ご拝読ありがとうございましたー。
劇場版どうしよう。最初の方は混んでそうだよなあ…。
あ、鬼滅のケーキ、及びからあげ君缶無事ゲットしました。
そこまで求めてなかったんだけど母親がいろんなローソン梯子してゲットして来たよ。娘より必至だな(びっくりだ
2020.10.04
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