DRAGON ドラゴン


2015年製作・ロシア



↓あらすじ↓

数十年前に英雄さんの手によって滅びたはずのドラゴンの生き残りが結婚式真っ最中の花嫁の少女を奪って孤島で同棲始めて最初はギクシャクしながらも次第にイチャコラし始めて一度は別れるんだけどやっぱり好きだわ結婚しようぜで元サヤになり最終的に子供も作っちゃう人外×少女もの


あらすじ終わり


登場人物

『ミラ』
ヒロインの少女。顔も見たことない英雄の孫との結婚式の真っ只中、突然現れたドラゴンに拉致された薄幸のヒロインと思いきや持ち前の神経のず太さで逞しくドラゴンと心を通わせた挙げ句幸せを自力で掴み取った適応能力の高い、やろうと思えば自力で脱出できちゃう系ヒロイン

ころころ替わる衣装がどれも可愛い

冒険家気質で見てて気持ちいい性格の美少女


『アルマン』
ミラに名前を付けてもらったドラゴン。だけどだいたい人の姿(イッケメエエェソ)でいる
生まれた時は人の姿で、時が来たらドラゴンに変身できるようになる。んだけど人間への憧れからドラゴンになることを拒絶して父ちゃん困らせてる間に目の前(まぁだいぶ離れてるけど)で父ちゃんを殺された悲劇のヒロイン。…ん?

父ちゃん殺された復讐心でドラゴンの変身能力を手に入れるんだけれども変身能力を手に入れたと同時に自分達ドラゴンが人間の少女達に何をしてきたかを知り、それ以降なるべくドラゴンにならないように自分を律して生きていたのに英雄の孫のアホボンがミラとの結婚式で生け贄の歌を歌わせたせいでアルマンの自制がきかなくなって気付いたらミラを拐ってた

ミラの為にドラゴンとしての自分も制御できるように頑張って見事に制御してみせて(ミラの恐れない愛のおかげ)可愛い嫁さんゲットした


『イーゴリ』
ミラの結婚相手という立ち位置にいる名前のついたモブ
じいちゃん(父ちゃんか?)がかつての邪悪なドラゴンを倒した英雄

その英雄自身は拐われた恋人の為にドラゴン(アルマンの父ちゃん)を退治したガチ英雄なんだけどこのモブっ子にその血は受け継がれてないっぽい

最初から最後まで三下モブモブだが無駄にイケメン
イケメンの無駄遣い
イケメンだがモブモブしいにもほどがある
ぶっちゃけ何もしてない。綱引きしたくらい


『イーゴリの横にいるおっちゃん』
イーゴリに仕えてるっぽいナイスガイな青年っぽいオジサマっぽい年齢不詳
こっちのが確実に英雄の血を受け継いでそうなくらい心身共にナイスガイ

イーゴリと同じくらい映画に出てこないんだけどただの英雄

ミラの姉ちゃんと良い仲?作中ではあまり触れられず


『ミラの姉ちゃん』
ミラとあまり仲良くない?行き遅れのお姉さま
でも実はミラを誰よりも愛して心配してた姉ちゃん
イーゴリの横にいるイケメンと良い仲っぽいけど作中ではあまり触れられず
結婚してない設定


『ミラの父ちゃん』
娘達を愛してる偉い人
ミラと英雄の末裔とを結婚させればみんながハッピー☆って考えだったけど、ミラが拐われて少し後悔してしまう
自力で帰ってきたミラに「真実の愛を選びなさい」と告げ、最終的にドラゴンとの愛を選んだミラをミラの姉ちゃんと一緒に見送った


~~感想文~~


ゲオ屋さんで気になって借りたファンタジー映画
ドラゴンと少女が恋愛的な意味で心を通わせるとの見出しが気になり借りて、さあ見ようかとスイッチオンしたら、借りてきたDVDあるあるである映画情報がまず流れる。
流れる。
いつ本編が始まるのか不安になるくらいにいろんな映画情報が流れてしばらくしてから気付く。

…あれ、始まってる?

映画予告みたいな始まり方だったから少しびっくりしたけど、最初の始まりは物語の数十年前で、まだ少女達が生け贄としてドラゴンに捧げられていた時代の話をおとぎ話のように見せてくれました。

後に英雄となる騎士は最愛の女性が生け贄に選ばれて目の前でドラゴンに拐われるというまさに冒険ファンタジーの主人公に相応しいくらいのお人でありました。

騎士は恋人を助け出す為にドラゴンが住む孤島を見つけ出しますが、時すでに遅しで恋人は犠牲になってしまった後でした。

深い悲しみと激しい憎悪により騎士はドラゴンを討ち、ドラゴンの存在に怯える人々の心を救い英雄となりましたとさ

めでたしめでたし~かーらーのー本編スタートでございます

最初はほんとに何の説明もないパターンの始まり方だったから、とりあえず映画を見ていく感じ


ドラゴンに生け贄を捧げる時の歌がありまして、花嫁衣装のミラが生け贄の風習だけ残った形だけのはずの儀式をしてたらガチでドラゴンが現れて拐われてナンジャコリャー状態

最初はほんとにナンジャコリャー

ナンジャコリャーのまま、孤島に拐われたミラにどこから現れたか謎の青年が「逃げられないから大人しくしててね」って言うんですけど勝ち気なミラは聞く耳なんか持たねえぜ状態

でもなんやかんやで優しいミラは青年にアルマンって名付けて、そのアルマンが他ならぬ怖いドラゴンだと気付いても悪態つきながらも優しくしてやるんだ

アルマンもアルマンで「さらう気なんかなかったのにお前らが生け贄の歌を歌ったせいで何とか押さえていた俺の自我がぶっ飛んでドラゴンに変身して本能のまま動いちまったんだろうが」スタンス

アルマン、ミラをさらう気なんてなかったんですよ

ということはこれ、アルマンが完全にドラゴンとしての自分をコントロール出来てたらこの物語りは生まれてなかったんですねそうですねもしそうだとしたら映画に成り立ってないわすまねぇ

とにもかくにも、早くに父ちゃんを無くしたアルマンは一人ぼっち(どちゃくそ可愛いペットは1匹いる)で、恐らく本当なら父ちゃんから色々と教わるはずだったのに自分一人だけで頑張ってきたんですね

誰も道をしるしてくれない一人ぼっちの世界で、自分なりに頑張って生きてきたんです

幼いアルマンにあったのはドラゴンとして自分が何をするべきなのかということだけなんだけど、ドラゴンにとっては普通のことだとしても、人間や、人間に憧れたアルマン自身にとっては凄惨極まりないことで

人間の少女を生け贄にしてたのは単純思考で食べるためだと思ってたんですけど、実際は子孫を残すためだったんですね

この世界のドラゴンに女性はいないのか、ドラゴンは生け贄の少女を捕まえてきてはその少女を燃やしながら(恐らくレ◯プ)して、生け贄の少女の燃えカスから子供ドラゴンが産まれるのでした
産まれた時はまだ人の姿ですがね



んで。

アルマンとミラはなんやかんやありながら一緒に生活して次第に惹かれ合うんですが、ミラは拐われた時のトラウマやらでまだ少しドラゴンが怖いし、アルマンはミラを傷付けたくないしで葛藤がありーの、ミラとアルマンが素肌で触れ合ったらアルマンのドラゴンとしての本当が呼び覚まされるから触れないようにしーの大変ながらもあまーい同棲生活ごちそうさまんさ


でもなんやかんやでアルマンが(こっからは私の勝手な解釈なんですが→)ミラを傷付けたくない&ミラを殺したくないからミラに酷い言葉を使って孤島から追い出しちゃいます


ミラ、孤島から脱出


脱出先でミラを探しに来てたイーゴリと合流

ここまでイーゴリ氏ほんとにモブ扱いだし三下だったし、正直存在忘れてたすまねぇ

まあ結局ミラは父ちゃんと姉ちゃんと再会して、また結婚の仕切り直しするんですけど、まあこの辺りでミラは「やっぱり私が好きなのは!!」ってなって、アルマンはミラと過ごした大切な時間を幸せな思い出として心に残しとこうとするのに(薄幸のヒロイン気質)仕切り直し結婚式でミラ、一人で生け贄の歌を歌ってアルマン召喚→そのままハピエンかと思われたがアルマンが自我を失ってる!!→ミラ、ドラゴンアルマンを怖がらずに受け入れる→アルマン、愛の力でドラゴンの姿のまま自制できるように!!

この後の何が最高って膝枕ですよ膝枕

それも花嫁ミラたんとドラゴンアルマンの膝枕!!

花嫁ミラたんのお膝っつーかモモの上にドラゴンアルマンがアゴ乗っけてもうこれ人外×少女萌えを喜ばせる最高の一枚じゃないっすかこのシーンの画像だけで5日は飲まず食わずで生きていけますごちそうさまです

ここでアルマンがドラゴンの姿から人に戻ってミラと抱き締め合うってだけだったらわたしここまで感想文書いてなかったわよってくらいミラとドラゴンアルマン可愛かった

内容としてはドキドキハラハラはしないから安心して見れる

人外×少女が好きならアルマンの葛藤とか可愛いと思っちゃうはず

映画の中だとアルマンの葛藤はさらっとしか触れてないからさっぱりしたものに思えるんですが、アルマンにとって特別な存在になったミラをいつかアルマンが自分自身の手でレ◯プしながら焼き殺すっていう万が一に苦しんでいたらと思うとほんとにアルマン愛しい

アルマン頑張って自分を押さえてたんだよね

だってアホボンイーゴリが生け贄の歌を結婚式で歌わせるなんてことしなかったらアルマンはミラと出会うこともなくギリギリ無理くり自分を押さえて生きていけたんですものね

ミラと出会って苦しむこともなかったのに

でもまぁあれよ。うん。結果的にはアホボンイーゴリがミラとアルマンをくっ付けた仲人なんだよだから許してやるよイーゴリ

イーゴリ、君はモブなんかじゃない。モブ扱いだったとしてもキーキャラさ

最後には殴られてたイーゴリ

イーゴリがいなかったらアルマンも本当の意味で自分をコントロールできてなかったってことだ

真心のこもったミラの愛がアルマンの理性を強くしたんだね

最後は可愛い子供に恵まれて、そんな子供のおねむの時間をペットに任せてラヴラヴ夫婦はお空のデートを楽しんで愛を近い合うハッピー☆エンドでございました




映画の流れはさらっとしてて見やすいです

見やすい?

最初はほんとにふわっと始まるし説明もあまりないから「え?え?」となりましたが、中盤手前からちゃんともろもろの説明入れてくれてたからはっきりわかりました

登場人物が少ない分二人のピュアピュアラヴラヴシーンが多くてほんとごちそうさまでした



ドラゴンアルマンとミラを助けに来たイーゴリとのバトル?そんな美女と野獣の映画の中にあったようなバトルなんざ無かったぜ

イーゴリはミラとアルマンの逃避行を邪魔しようとしたせいで部下っぽいイケメンから頬に一発食らっただけだった

という、とっても平和な映画のでありましたとさ


なんやかんやでイーゴリ以外の登場人物が全員優しい映画です。だから安心して平和的に見れたんです

イーゴリはヘタレ要員です。

ヘタレ、それもまた、愛しい


 
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