山吹農園
未来
未来を掴む為に気の遠くなるほど走り続けていた
でもあともう少しで到着するらしい
それを信じて私は懸命に走った
息は上がっている
足は重い
心臓が物凄いスピードで跳ねていて
到着するまで身体が持つのかわからない
それでも未来を掴む為に走り続けて
標識の矢印にそって走り続けて
ようやく到着したそこに立つ標識には
スタートと書かれていた
もはや笑うことしか出来ずにくずおれて
結局私が未来を掴めるのかどうか
疲れきった今の私にはわからない
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