第4話:王の戯れ、龍の目覚め
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YOKOHAMA 99-SECTION
横浜九十九課 調査記録書
■ ファイルNo. Y99-2021-015
事案名: 東鞘会・十朱雅会長による、ストーカー的接触、および、拉致・婚姻強要未遂事件
記録作成日: 2021年 10月 5日
記録作成者: 横浜九十九課 調査員 橘 未華子
ステータス: 継続監視(※対象者が、色々、ヤバすぎるため)
【1. 事案概要】
2021年9月下旬、私が一時帰省していた故郷にて、正体を隠した横浜流氓の現総帥、及び関東最大のヤクザ組織「東鞘会」の七代目会長である十朱雅と接触。その後、横浜へ戻ったのち、11月某日、同会長の部下によって拉致され、横浜流氓のアジト「慶錦飯店」にて同会長との婚姻(という名の愛人契約)を、極 め て 一 方 的 に、強要されました。
本件は、身体的な被害なく解放されましたが、対象者である十朱雅会長の真意は、依然として、意味不明であり、今後も、最大限の警戒が必要と判断されます。
【2. 経緯詳細:時系列】
・[9月25日] - 最初の接触(という名の罠)
実家最寄りの三凪駅にて転倒しそうになったところを、一人の、やけに顔の良い男性に助けられました。この時、彼は「李」と名乗り、貿易関係の仕事をしていると完璧な嘘をついていました。
実家最寄りの三凪駅にて転倒しそうになったところを、一人の、やけに顔の良い男性に助けられました。この時、彼は「李」と名乗り、貿易関係の仕事をしていると完璧な嘘をついていました。
・[9月26日~10月1日] - 継続的な接触(という名の、身辺調査)
帰省中、馴染みの台湾料理屋『味仙』にて、李(十朱)氏と、複数回、接触。横浜での探偵業の話や、伊勢佐木異人町の話などをしました。今思えば、この時点で私の身辺、家族構成、果ては奨学金の残債まで、全て調査済みだったのだと思われます。恐ろしい男です。
帰省中、馴染みの台湾料理屋『味仙』にて、李(十朱)氏と、複数回、接触。横浜での探偵業の話や、伊勢佐木異人町の話などをしました。今思えば、この時点で私の身辺、家族構成、果ては奨学金の残債まで、全て調査済みだったのだと思われます。恐ろしい男です。
・[10月2日] - 横浜での再会と、正体の判明
佑天飯店にて、十朱雅会長本人と対面。そこで初めて、あの「李」の正体を知りました。彼が、私の故郷まで来ていたのは、暴走した組員から私を守り、趙さんに恩を売るためだった、とのことですが。だとしてもやり方が回りくどすぎる。
佑天飯店にて、十朱雅会長本人と対面。そこで初めて、あの「李」の正体を知りました。彼が、私の故郷まで来ていたのは、暴走した組員から私を守り、趙さんに恩を売るためだった、とのことですが。だとしてもやり方が回りくどすぎる。
・[10月4日] - 拉致・監禁、そして、ありえない要求
帰宅途中に、会長直属の部下である林(リン)によって、極めてスマートに、拉致され、慶錦飯店の最上階へ。そこで、十朱会長から彼の「女になる」よう、全く意味の分からない要求をされました。もちろん、秒でお断りしました。
帰宅途中に、会長直属の部下である林(リン)によって、極めてスマートに、拉致され、慶錦飯店の最上階へ。そこで、十朱会長から彼の「女になる」よう、全く意味の分からない要求をされました。もちろん、秒でお断りしました。
・[同日深夜] - 解放
私が、彼のあまりに傲慢な申し出を拒絶している、まさにその最中に、杉浦くん、趙さん、ソンヒさんが、駆けつけてくれました。結果として、私は無事に解放されました。
私が、彼のあまりに傲慢な申し出を拒絶している、まさにその最中に、杉浦くん、趙さん、ソンヒさんが、駆けつけてくれました。結果として、私は無事に解放されました。
【3. 関係者 特記事項】
・十朱 雅(とあけ みやび) / 劉 詩荃(リュウ シウォン)
本件の首謀者。東鞘会七代目会長および横浜流氓現総帥。色々と、規格外な男。
報告書に私情を挟むべきではないと、重々承知の上で記録します。彼の容姿は、率直に言って…レベルが桁違いです。初めて駅で会った時は、本気で、俳優かモデルか何かだと思いました。スーツを着ていなくても、おそらく、発光しているタイプ。
しかし、性格は最悪です。本っ当に、最悪。 人の心を、チェスの駒か何かだと思っている節がある。自信家で、傲慢で、人の話は聞かない。彼の、私への執着の理由は、全くもって不明ですが、今後、九十九課にとって最大の警戒対象人物であることは間違いありません。
本件の首謀者。東鞘会七代目会長および横浜流氓現総帥。色々と、規格外な男。
報告書に私情を挟むべきではないと、重々承知の上で記録します。彼の容姿は、率直に言って…レベルが桁違いです。初めて駅で会った時は、本気で、俳優かモデルか何かだと思いました。スーツを着ていなくても、おそらく、発光しているタイプ。
しかし、性格は最悪です。本っ当に、最悪。 人の心を、チェスの駒か何かだと思っている節がある。自信家で、傲慢で、人の話は聞かない。彼の、私への執着の理由は、全くもって不明ですが、今後、九十九課にとって最大の警戒対象人物であることは間違いありません。
・趙 天佑 氏/ソンヒ氏
私の解放のために、慶錦飯店に乗り込んでくれました。この二人がいなければ、どうなっていたか…。(それにしても、なぜ、横浜の裏社会のトップは、こうも顔面偏差値が高いのでしょうか。本当に意味がわかりません)
私の解放のために、慶錦飯店に乗り込んでくれました。この二人がいなければ、どうなっていたか…。(それにしても、なぜ、横浜の裏社会のトップは、こうも顔面偏差値が高いのでしょうか。本当に意味がわかりません)
・杉浦 文也 / 九十九 誠一 / 鉄爪 氏
私が拉致されたことを知り、すぐに救出のために、動いてくれました。私が無事だったのは、彼らがいてくれたからです。
私が拉致されたことを知り、すぐに救出のために、動いてくれました。私が無事だったのは、彼らがいてくれたからです。
【4. 橘による所感】
今回の件は、これまでの事件とは全く質の違う、底知れない恐怖を感じました。
暴力的な恐怖ももちろんですが、それ以上に、自分の知らないところで、全てが仕組まれ、掌の上で転がされていた、という、その事実。そして、十朱雅という男の、人の心をまるでゲームのように扱う、その在り方そのものに、です。
彼が、なぜ私に執着するのか、その理由はわかりません。
ですが、一つだけ確かなことがあります。私は決して彼の思い通りにはならないということです。
(いくら顔が国宝級でも! 中身がアレでは、100億積まれても絶対にお断りです!!!)
私には、守りたい日常があります。
大切な仲間たちがいます。
この人たちを、二度と、私の個人的な問題で巻き込むわけにはいかない。
そのために、私自身が、もっと強く、賢くならなければならないと、改めて痛感しました。
以上。
