長編関連(短編・番外編)
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武道大会3
「さて始まりました!上級生による武道大会!今回大会のMCを務めます!くノ一教室のユキでーす!宜しくお願いします!」
可愛いくのたまの後輩で進行され、いよいよ大会が始まる。
「今大会の一番最初の戦いは五年生の不破雷蔵選手対、我がくノ一教室の憧れのお姉様! 苗字名前選手です!」
「きゃーーー!名前先輩頑張って!!!」
くノ一教室の後輩達からの黄色い歓声に少し照れてしまう。
しかしどこからか滝夜叉丸の嫉妬の目線を感じる。あの子くノ一教室の子を意識しているけど全く相手にされていないからか余計に嫉妬してるのかしら。
「名前先輩、大人気ですね。」
『後輩達が勝手に盛り上がってるだけよ。』
「ははっ、でも先輩といえども勝ちを譲る事はできません。」
『雷蔵、言うわね。それは私も一緒。』
雷蔵と向かい合わせになり言葉を交わす。
今回の審判は木下先生が行う。
「今回の勝敗はどちらかがまいったと言うまでだ。また様々な武器武具の使用は可能だが一つだけだ。」
「『分かりました』」
「うむ、なら両者位置につけ!」
木下先生の声で互いに位置につき、武器を構える。
雷蔵が手に持っている武器に興味がそそる。
『ほお、印地ね。』
「そういう先輩は苦無ですか。」
『これが一番使いやすいからね。』
「僕は親しんでいる物を使います。」
「始め!!!」
開始の合図と共に苦無を持ち替え、地面を蹴り距離を詰める。しかし離れた雷蔵より投石され、足元に石が当たりそれを避ける。
印地は別名、投石紐とも言う。石を遠くに投げる為に使用する道具であり、主に接近戦にはあまり向いていない。今の五年生の得意武器はほぼ接近戦用である。その中でも雷蔵は射程距離を伸ばせる遠距離用の武器を得意武器としているが雷蔵らしい。
雷蔵が投石してきた。その石を苦無で弾き返すと周囲に飛び散る。それでも投石は止まらない。
雷蔵、用意周到じゃない。
『雷蔵、石を投げるだけで終わる気?』
「まだまだです。」
『普段の迷い癖が嘘みたいね。』
「打ってる時は迷ってる暇がないですから。」
『印地で私に勝てると思う?』
だが石の数には限りがある。しかし全部打たしてしまうと此方の体力や注意力が削られていく一方だ。
早い目に決着を付けないと後に応える。
石を払いのけながら足早に雷蔵の懐に潜りこもうとするが、よんでいたのか身を翻し、石の入った印地を振りかぶってくる。此方も想定していた出来事だ。左腕で印地を受け止め、そのまま下衣を切り込む。
「えっ、うわ!!!」
切った場所から石が落ちる。うまく石を隠しても動きで大体どこに隠しているか分かる。
打たせる石さえ無くせば此方が有利になる。打てる物が無くなったら印地をどう使用する?
切られた下衣で意識がそれ、その隙に苦無を胸元に当てる。雷蔵の動きが止まり冷たい金属の感触が雷蔵に伝わったのか額に冷汗が垂れている。
『印地はあくまでも遠距離用。懐に入られたら即死を意味する……………雷蔵、続ける?』
「くっ………参りました。」
「それまで!勝者、苗字!」
木下先生の声に周りから歓声が湧く。取り敢えず初戦は突破。
『雷蔵、お疲れ様。』
「名前先輩、あれはずるいですよ。」
『あれも戦術の一部よね。』
「全く。でもよく腕で受け止めましたね。」
『ふふ。下衣貸して。あとで縫うわ。』
座り込む雷蔵の腕を掴み立たせる。周囲では他の戦いで盛り上がっており、声援が大きい。
今回上級生だけでも人数が多く、二つに場所を分け戦っている。場所が変わる為移動していると、私達のブロックはあと三戦控えていたが試合が終わっているのもあり、トーナメント表を確認する。
トーナメント表を見ると雷蔵が驚愕する。
「三郎が負けた……」
雷蔵が口を開く。
『えっ、三郎が?』
「はい…」
三郎の敗退に此方も驚きを隠せない。
変装の技術なら六年生を上回り、ましてや実力なら五年生の中でも一番強いと言われている三郎が初戦敗退。
相手が誰だったのか確認する。
『相手は……』
「次の相手は私とだ!名前!」
『うわっ!、小平太!』
後ろから小平太に抱きつかれる。
この暴君の存在を忘れていた。トーナメント表を見ると意外と近くにいたものだ。
『いやまさかとは思ってたけど……はぁ。』
「名前先輩………僕応援してます。」
次の相手の出現に驚く。最悪だ。学園一体力バカの小平太と当たってしまうとは。ガックリと肩を落としてしまい雷蔵に慰められる。
「さて始まりました!上級生による武道大会!今回大会のMCを務めます!くノ一教室のユキでーす!宜しくお願いします!」
可愛いくのたまの後輩で進行され、いよいよ大会が始まる。
「今大会の一番最初の戦いは五年生の不破雷蔵選手対、我がくノ一教室の憧れのお姉様! 苗字名前選手です!」
「きゃーーー!名前先輩頑張って!!!」
くノ一教室の後輩達からの黄色い歓声に少し照れてしまう。
しかしどこからか滝夜叉丸の嫉妬の目線を感じる。あの子くノ一教室の子を意識しているけど全く相手にされていないからか余計に嫉妬してるのかしら。
「名前先輩、大人気ですね。」
『後輩達が勝手に盛り上がってるだけよ。』
「ははっ、でも先輩といえども勝ちを譲る事はできません。」
『雷蔵、言うわね。それは私も一緒。』
雷蔵と向かい合わせになり言葉を交わす。
今回の審判は木下先生が行う。
「今回の勝敗はどちらかがまいったと言うまでだ。また様々な武器武具の使用は可能だが一つだけだ。」
「『分かりました』」
「うむ、なら両者位置につけ!」
木下先生の声で互いに位置につき、武器を構える。
雷蔵が手に持っている武器に興味がそそる。
『ほお、印地ね。』
「そういう先輩は苦無ですか。」
『これが一番使いやすいからね。』
「僕は親しんでいる物を使います。」
「始め!!!」
開始の合図と共に苦無を持ち替え、地面を蹴り距離を詰める。しかし離れた雷蔵より投石され、足元に石が当たりそれを避ける。
印地は別名、投石紐とも言う。石を遠くに投げる為に使用する道具であり、主に接近戦にはあまり向いていない。今の五年生の得意武器はほぼ接近戦用である。その中でも雷蔵は射程距離を伸ばせる遠距離用の武器を得意武器としているが雷蔵らしい。
雷蔵が投石してきた。その石を苦無で弾き返すと周囲に飛び散る。それでも投石は止まらない。
雷蔵、用意周到じゃない。
『雷蔵、石を投げるだけで終わる気?』
「まだまだです。」
『普段の迷い癖が嘘みたいね。』
「打ってる時は迷ってる暇がないですから。」
『印地で私に勝てると思う?』
だが石の数には限りがある。しかし全部打たしてしまうと此方の体力や注意力が削られていく一方だ。
早い目に決着を付けないと後に応える。
石を払いのけながら足早に雷蔵の懐に潜りこもうとするが、よんでいたのか身を翻し、石の入った印地を振りかぶってくる。此方も想定していた出来事だ。左腕で印地を受け止め、そのまま下衣を切り込む。
「えっ、うわ!!!」
切った場所から石が落ちる。うまく石を隠しても動きで大体どこに隠しているか分かる。
打たせる石さえ無くせば此方が有利になる。打てる物が無くなったら印地をどう使用する?
切られた下衣で意識がそれ、その隙に苦無を胸元に当てる。雷蔵の動きが止まり冷たい金属の感触が雷蔵に伝わったのか額に冷汗が垂れている。
『印地はあくまでも遠距離用。懐に入られたら即死を意味する……………雷蔵、続ける?』
「くっ………参りました。」
「それまで!勝者、苗字!」
木下先生の声に周りから歓声が湧く。取り敢えず初戦は突破。
『雷蔵、お疲れ様。』
「名前先輩、あれはずるいですよ。」
『あれも戦術の一部よね。』
「全く。でもよく腕で受け止めましたね。」
『ふふ。下衣貸して。あとで縫うわ。』
座り込む雷蔵の腕を掴み立たせる。周囲では他の戦いで盛り上がっており、声援が大きい。
今回上級生だけでも人数が多く、二つに場所を分け戦っている。場所が変わる為移動していると、私達のブロックはあと三戦控えていたが試合が終わっているのもあり、トーナメント表を確認する。
トーナメント表を見ると雷蔵が驚愕する。
「三郎が負けた……」
雷蔵が口を開く。
『えっ、三郎が?』
「はい…」
三郎の敗退に此方も驚きを隠せない。
変装の技術なら六年生を上回り、ましてや実力なら五年生の中でも一番強いと言われている三郎が初戦敗退。
相手が誰だったのか確認する。
『相手は……』
「次の相手は私とだ!名前!」
『うわっ!、小平太!』
後ろから小平太に抱きつかれる。
この暴君の存在を忘れていた。トーナメント表を見ると意外と近くにいたものだ。
『いやまさかとは思ってたけど……はぁ。』
「名前先輩………僕応援してます。」
次の相手の出現に驚く。最悪だ。学園一体力バカの小平太と当たってしまうとは。ガックリと肩を落としてしまい雷蔵に慰められる。