雨宿りDIARY Ⅱ

新刊図書vs古本・図書館

2025/06/09 20:09
日常
今日XのTLで流れてきた読書猿さん(kurubushi_rm)のポスト(全部引用させて頂きました)。

以前「古本や図書館で読んでいいのか」と悩んでいる方へのマシュマロに 「中古で安くたくさん買ってください。利用できるなら図書館も使ってください。 何冊かを諦めて新刊書店で一冊を買うより、 あなたが一人前の本読みに育ってくれた方が、 業界的には何千倍もうるおいます。」とお答えしたとき、
とある業界の方(編集者)から

「図書館で読まれても嬉しい、というのは、他に本業がある著者がよく言うイメージです」
と言われました。

確かに私の今の本の書き方は、図書館と本業がないと成り立たないやり方なので、私の発言は確かにある種の「ポジショントーク」ではあるのですが。

ただ、本の歴史を振り返ると、このやり方は、それほど奇異なものではない、とも思います。

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出版業界の不況、本が売れないことの原因として良くあげられる古本と図書館の是非。
私の考えとしては本が本屋さんで売れないのは古本と図書館が原因の1つではないと思う。

まだ読み途中なんだけど、この手の問題を考える上で飯田一史の「町の本屋はいかにして潰れてきたか」が凄く参考になるんじゃないかな。
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この本の中では流通の問題や本の価格設定の問題なんかに触れてて、読んでると「これじゃあ確かに本屋さんが潰れてもおかしくはない」という気持ちになる。というか、今ある町の本屋さん凄いな!?とびっくりする。

そもそも今の時代、少子化・人口減少が進んで、娯楽も多様な中、本が売れていた時代と絶対的な母数がかなり違う。
本が売れるようになるにはまず根本的に読書人口を増やす必要があるわけで。で、その時に「本は本屋さんで!新刊図書を買おう!」っていう論調が圧力的に幅を利かせるようになると、お金がある人しか本を買わなくなる……というのは、かなりの暴論だけど「あの人、買わないで図書館本ばかり。作者に貢献しないなんて!酷い!」「古本なんて言語道断!」みたいな空気になっていくと思うんだよね。
実際にXの読書界隈にもこういう考えの人がいて、私の相互さんに「本は本屋さんで買いましょうね」ってクソリプ送ってるの見た事あるし。

で、もっと突き詰めて考えていくと、読書や本というもの・文化がお金のある人のだけのものになっていってしまう。
本って娯楽の面もあるけれど、知識の集合体でもあるわけで、お金のある/なしで文化と学問から締め出されてしまう人も出てきてしまう。

私がここに書いてることは物凄い極端な話だけど、古本は悪!図書館ばかり利用するのは悪!ってなると、ますます読書の間口が狭ばって読書人口は増えるどころか、どんどん減っていくことになりかねない。

それはそれとして、「本は本屋さんで!新刊図書で!」「出版社と著者に還元しよう!」っていう考えも分かる。
だから大事なのは「何がなんでも新刊図書を買おう!」ってことじゃなくて、自分ができる範囲で本を買うことが一番重要なんじゃないのかなって。
無理したって続かないし、何よりそういうルールや制約を設けると読書が楽しくなくなる。しんどいよ。マジで。

古本や図書館でしか出会えない本もあるし、今はお金がなくて買えなかった本も、借りて読んで余程心に残った本なら手元におきたくて後から買うことだってあるしさ。
だから読書人口を増やすなら古本や図書館の利用はかなり有効だと思う。私だって図書館や古本利用しまくってきた人間だし。この2つがなければ私はここまで本狂いになってません😇

「本は本屋さんで!」「新刊図書を買おう!」って言ってる人は本が大好きな人なんだと思う。だから衰退していく出版業界や読書人口減少に危機感を覚えて悲しく思ってる。「皆、本を買って応援しよう!」って自分の考えを他人に押し付けてまで言ってるんじゃないかな。
私も本は大好きだから気持ちは分かるし「皆、本を読もうぜ!」とも思うけど、でもそれを人に押し付けたら絶対ダメなやつ。

「町の本屋さんを応援したい!」「出版業界を盛り上げたい!」「著者に還元しよう!」色んな思いがあるけど、本を買うことに関しては自分ができる範囲でやれば良いと思う。いやほんとに。それで文句言ってくるやつには「じゃあ私の分の本も買ってください。話はそれからだ」と言い返します。

読書は気軽に、楽しく、長期的に。

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