読書記録

宿命の交わる城/イタロ・カルヴィーノ

2025/09/09 15:49
海外文学
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宿命の交わる城/イタロ・カルヴィーノ/河出文庫

78枚のタロットカードを使った物語。言葉を失った人々がタロットカードを一枚一枚並べて語るのはオルランドの物語。カードが持つ意味から離れて縦横無尽に物語られる様はカルヴィーノの卓越した想像力の凄さを改めて感じさせる。しかもカードを読み解く順番も一定方向ではなく、上下左右に自由に物語を構築していくのは圧巻。
第2部の「宿命の交わる酒場」はシェイクスピアやサドの物語も取り入れて第1部よりも複雑な様相を呈する。
タロットの絵柄も収録されているが、もう少し絵柄が大きい方が良かったように思うが、文庫という形態のため致し方ない。著者によれば第3部も書くつもりだったようだが、果たせなかった模様。それが少し残念に思う。

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