読書記録
語るボルヘス――書物・不死性・時間ほか/J.L.ボルヘス
2025/07/06 20:22海外文学

語るボルヘス――書物・不死性・時間ほか/J.L.ボルヘス/岩波文庫
電子書籍で読了。タイトル通り、書物、不死性、時間、探偵小説などについて講演したもの。
様々な文献を引用しながら話しているため、改めて彼の博覧強記ぶりが判ります。特に時間に関しての彼の考えが興味深く、過ぎ去っていく時間と永遠性の話は不死性へと繋がっていくところにも「円環の時間」という言葉が思い浮かぶ。
晩年、殆ど目が見えなかったボルヘス。それでも彼は膨大な書物を手放すことはなかった。ただ書物がそこにあるだけで、本の存在を感じ取り、その喜びに浸っていた。書物の項で「本は難解で徒に頭を使うものではなく、幸せや喜びでなければならない」と言った彼の言葉に初めて読書が楽しいと思った頃の気持ちを思い出した。
