読書記録
悪魔の恋/ジャック・カゾット
2025/06/26 18:35海外文学

悪魔の恋/ジャック・カゾット/国書刊行会
今年50冊目。18世紀のフランス幻想文学。アルヴァーレは降霊術に興味を示し、精霊(悪魔)を呼び出す。その悪魔が魅惑的な美女ビヨンデッタになりアルヴァーレに恋してしまうという筋書きなのだが、前半はビヨンデッタに興味が薄く、気味悪がっていたアルヴァーレも彼女が瀕死の重症を負う様を見て心を動かされる。2人の仲は上手くいくのでは?と思いきや、そうは問屋が下ろさない。男女の考えの違いから噛み合わない会話をする2人の姿が滑稽ですらある。
キリスト教圏ではない私達には悪魔の存在は馴染みが薄く、ぴんとこないところもあるが、書かれた時代を思えば主人公はかなり危険なことをしているのが判る。私達の感覚で考えれば、コックリさんをやってそこに現れた霊と恋愛関係になるようなものだ。
唐突な幕切れにややおいてけぼり感があるものの、面白く読んだ。
