読書記録

ナペルス枢機卿/グスタフ・マイリンク

2025/06/22 14:16
海外文学
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ナペルス枢機卿/グスタフ・マイリンク/国書刊行会

「J・H・オーベライト、時間―蛭を訪ねる」「ナペルス枢機卿」「月の四兄弟」を収録。
どの話も幻想的でオカルト満載な物語でかなりの好みだった。「J・H・オーベライト、時間―蛭を訪ねる」は手記の類いを一切残さなかった祖父が唯一書き残した手記を巡る話で自分の分身が別の世界で生きている、というもの。「ナペルス枢機卿」は青いトリカブトを信仰していた男の話、「月の四兄弟」は人間の脳髄を孕んだ月が機械を生むと説き、「機械の大軍による人類の滅亡」を予言する話。
マイリンクはボルヘスの序文によれば「そもそも世界は不条理なものであり、従って非現実的なものである」と考えていたらしい。その不条理を乗り越えるためにマイリンクは作品を書いたのではないだろうか。
もっとマイリンクの著作を読んでみたい。

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