読書記録
ビジュアル博物館 魔女と魔術
2025/05/16 23:48ノンフィクション

ビジュアル博物館 魔女と魔術/同朋舎
面白そうだったので手に取りました。内容はタイトル通り魔女と魔術について書かれたもので、特に魔女の持ち物、魔術や儀式に使われたとされている呪術道具やお守りがフルカラー写真で収録されています。
アフリカ辺りのお守りはどれも見たことがないものばかりでとても興味深いです。鰐やライオンのお守りを見ると呪術は何ら特別なことではなく、日常生活に根ざした習慣であることに気が付きます。
私が最も興味を惹かれたのは魔女狩りについてのページ。そこには魔女裁判で使用された拷問器具がずらり。シンプルな作りのものが多いけれど、効果は絶大。苦痛を与えるものは勿論、精神的な「恥辱」を与える鉄仮面(名称:恐怖の仮面)を見るとどうすれば相手の尊厳を傷付けることができるかを巧妙に考えられていて、その点にも慄然とする。
個人的に一番嫌だなと思った拷問器具は口をこじ開けるもの。自白を強要するために器具を使って口をこじ開けて大量の水を流し込むらしい。これ絶対苦しい。陸に居ながら溺れるようなものだ。
また犬釘がついた「魔女の首輪」というのも、見た目からしていかにもそれっぽい。魔女だと糾弾された者にこの首輪をつけて町中を引き摺り廻し、公開処刑場まで連れて行ったらしい。
魔女狩りはキリスト教史において暗黒時代だが、正義を信じて異端者を迫害する様は彼等が恐れ、忌み嫌っていた悪魔より悪魔らしいのは皮肉なようにも感じられる。
本書はぱらぱらと眺めているだけで楽しい一冊。改めて魔女は良いなと思いました。いつか山羊の頭蓋骨が欲しいです。インテリアに。