読書記録

燃やされた現ナマ/リカルド・ピグリア

2026/10/19 00:04
海外文学
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燃やされた現ナマ/リカルド・ピグリア

これまで何人もの命が失われたことを正当化する唯一のもの、それが現ナマだとしたら、そして、犯人たちのやってきたことすべてが現ナマを手に入れるためだったとしたら、それに火をつけるという行為は、彼らにモラルもなければ確たる動機もなく、ただ悪を好むがゆえに、もっぱら悪をなすために理由なき殺人と暴力に手を染めてきたことを物語るものであり、彼らが生まれながらの極悪人にして血も涙もない殺人鬼にほかならないことを暴き立てるものだったーー。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜたノワール小説。
現金強盗を企てる犯罪者たちの逃走と籠城、銃撃戦。主要メンバーであるメレレス、ブリニョーネ、ドルダ、マリートの幼年期の思い出や娼婦との出会い、殺人、強姦、男色を仕込まれた獄中生活、セックスとドラッグへの耽溺といった過去がフラッシュバックの手法をまじえて語られる。
全体的に緊迫した雰囲気があり、次はどうなるのかとはらはらしながら読んだ。また本作は「逃走のレクイエム」とのタイトルで映画化もされているそう。
面白かったです。

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