読書記録

チューブな形而上学/アメリー・ノートン

2026/10/15 18:34
海外文学
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チューブな形而上学/アメリー・ノートン

生まれて2歳半まで「無」だった主人公はチューブとしてそこにあった。泣きも笑いもしない、生きることさえも放棄したような彼女のことを両親は「プラント」と呼んだ。そんな彼女を目覚めさせ、啓示を与えたのは祖母がくれたホワイトチョコレートだったーー。
自らを「神」として振る舞い、日々驚きと発見で生きる主人公が3歳になるまでを書いた本作はユーモアがあり、子供ならではの勘違いもあいまって、楽しく読んだ。
子供は皆幼い頃は「世界」の「神」であり、唯一無二の「創造主」なのだ。生活を通して様々な体験をすることで自己と世界が分離され、やがて「神性」は失われていく。本作はその「神」であった頃の主人公を描いた傑作だと思う。

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