読書記録
オムニセクシャル/ジェフ・ライマン
2026/10/08 10:51海外文学

オムニセクシャル/ジェフ・ライマン
「バース・デイズ」「影たちは笑う」「オムニセクシャル」「ポル・ポトの美しい娘」「征たざれる国ーーある一代記」「ロザリオとゴールデンスター」「ホーム」「ぬくもり」「ぼくたちが見つけたもの」9編集録。
男性妊娠、女性による単為生殖などのSF要素が盛り込まれた短編集。
中でも一番印象に残ったのは子育てロボットの話「ぬくもり」。キャリアウーマンの母親に代わって家庭用家事ロボット・ベッツィに育てられた少年の物語なのだが、果たして機械は人を愛せるのか、プログラムされた愛は愛と呼べるのかーーそんな問いかけが含まれているように感じた。また「物」に対して愛着を持ったり、それに「人格」を見出してしまう人間の不思議さもここに描かれているように思う。
表題作は不思議な世界観で初めて読むような読み心地で、一種の神話のよう。
全体的に設定が斬新でどれも楽しく読んだ。