読書記録
アナーキストの銀行家/フェルナンド・ペソア
2026/09/27 17:17海外文学

アナーキストの銀行家/フェルナンド・ペソア
「独創的な晩餐」「忘却の街道」「たいしたポルトガル人」「夫たち」「手紙」「狩」表題作含む7編集録。
「独創的な晩餐」はオチが途中で分かってしまったものの、食人というネタは大好きなので楽しめた。
「たいしたポルトガル人」は偽札詐欺の話で、こういうちょっと寓話的な小話も好き。
「手紙」は背中に瘤がある病身の女性が片想いの相手に渡すことない手紙を書くというもので、ちょっと切ない。
表題作の「アナーキストの銀行家」は延々となぜ自分がアナーキストになったのか、その目的は何か、目的を達成するためにはどうしたらいいのかをぶち上げてる作品だが、なんというか結局は詭弁で、論理的に正しいと言われたらなんか違うなあという感じ。でもそういうところも楽しく読んだ。
ただ、ペソアは小説よりも詩や断章の方が優れていると思う。