読書記録
ババウ/ディーノ・ブッツァーティ
2026/05/17 00:36海外文学

ババウ/ディーノ・ブッツァーティ
駆けろ、逃げろ、駆けるのだ、生き残りし幻想よ。おまえを絶滅させたがっている文明社会はおまえを追い立てて、もう二度と安らぎを与えないだろうからーーブッツァーティ最後の短編集「難しい夜」から抜粋された26編のショートショートが収められた本作は相変わらずブッツァーティ流のユーモアとアイロニーが満載。
敬虔な修道者が悪魔に唆されてしまう「隠者」、死刑囚に死が何たるかを説きながら死刑実行する「気遣い」、一匹の野良犬の死がきっかけで中国とアメリカの核戦争が勃発する「ブーメラン」、夢の中に入り込む夜の巨獣退治譚「ババウ」、孫たちが祖父を毒殺しようとする「ミートボール」などが好みだった。
本書の装丁画はブッツァーティが描いた「ババウ」とのこと。ババウ、可愛い。
