読書記録

猥褻なD夫人/イルダ・イルスト

2026/05/05 16:56
海外文学
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猥褻なD夫人/イルダ・イルスト

初のブラジル文学。表題作他「わたしの犬の眼で」収録。
迸るような文章はどこかヴァージニア・ウルフを思わせるけれど、それよりも難解複雑で注意深く読んでいかないと誰が誰に話しかけているのか見失ってしまう。話の筋らしい筋もないために、本作はストーリーを楽しむというよりは文章そのものを味わって読むタイプの作品だと割り切ってどうにか読了
「わたしの犬の眼」も複雑に折り重なった文章で語られ、そこには「猥褻なD夫人」同様に分かりやすいストーリーはない。ただラストが衝撃的で巻末の解説にあったようにカフカ文学より不条理。
初めて読んだイルダ・イルストの作品は難解だったけれど横溢する言葉に翻弄され溺れるような読み心地はとても楽しかった。

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