読書記録

このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年/サリンジャー

2026/05/01 21:57
海外文学
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このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年/サリンジャー

「ライ麦畑でつかまえて」を読まずに先にこちらを読んでしまったが、特に理解に支障を来すことなく読了。
「マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗」「ぼくはちょっとおかしい」「最後の休暇の最後の日」「フランスにて」「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる」「他人」は連作短編、「若者たち」「ロイス・タゲットのロングデビュー」「ハプワース16、1924年」はそれぞれ独立した作品。
アメリカ文学をあんまり読んでない上にサリンジャーは今回が初読みだったけれど、訳が良いせいもあって読みやすかった。アメリカ文学というともっとドライなイメージがあったけれど、サリンジャーの作品はスポンジケーキのような柔らかさと温かみがある。そしてその上に一匙の悲しみを含んだ生クリームがデコレーションされているーーそんなイメージを持った。
物語の舞台の大半が第二次世界大戦であり、従軍していく家族(兄弟)に焦点を当てられている。戦争に行って帰って来なかった者、帰還した者。やるせないさに溜め息が出てしまう。
「最後の休暇の最後の日」でベイブが父親に訴える言葉が胸を打つ。
「ハプワース16、1924年」はサマーキャンプに参加してる7歳のシーモアが家族に宛てた長い手紙という形式の作品。本当に7歳?と思うくらいの内容で、ユーモアもあればクスッと笑える皮肉もある。手紙の終盤に本を送って欲しいと色々書き連ねているけれど、それ7歳や5歳の男の子が読むのは早いのでは?と思ってしまった。
サリンジャーの他の作品も読んでみたい。

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