読書記録

読まれる覚悟/桜庭一樹

2025/02/10 18:38
新書
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読まれる覚悟/桜庭一樹/ちくまプリマー新書

作家である桜庭一樹が作品を読まれることは一体どういうことなのかを実体験を織り交ぜて記した一冊。
作中には書いていないことを読み取って誤読されたり、意味があって描写されている差別的な表現について憤る読者がいたり、なかなか書き手側も大変だなあと思ったが、そういう読者がいることは一定数仕方ないとして、一番問題なのは批評の現場だ。
昨今では大分なくなってきたらしいが、これまで批評と称して作家自身の人格否定や貶めることを平気でしていたらしい。そのせいで新人の書き手も筆を折る結果になったりと、読んでいて一体誰のための、何のための批評なのだろうと思ってしまう。
そういった一種のハラスメントめいた批評はなくなりつつあるのは喜ばしいことだが、批評の世界はまだまだ男性優位で、構成比としても男性に偏っているのが現状らしい。そこには何となく「男性は常に評価し、選ぶ側にある」という女性蔑視と差別を感じる。
文学界もかつての男性優位の世界から変わってきているので、批評の世界も男社会からの転換を果たして欲しいと思った。

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