読書記録

図説 拷問全書/秋山裕美

2025/11/10 15:41
ノンフィクション
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図説 拷問全書/秋山裕美/ちくま文庫

ヨーロッパの中世時代を中心に行われていた拷問、処刑、刑罰を解説した本。タイトルは「拷問」と書かれているが、本書はもう一歩踏み込んでどんな罪を犯した場合、どのような拷問が課され、処刑されるのか、それにかかる費用はどれくらいだったのかまで記されている。
中世ヨーロッパではキリスト教の影響が強く、その教理が反映されたものも少なくない。特に異端審問や魔女狩りで皮や湖に沈めるといった水を使ったものは、水は神聖なものされているため、水に入れて沈んだ者は水が受け入れたと考えられたため、身の潔白になったという考えは興味深い。
当時の刑罰は残酷と迷信が複雑に絡んでいるのもその時代の人々の暮らしぶりが分かるようで勉強になる。
刑吏は差別の対象だったそうだが(関わること自体が良しとされなかった)人体に精通していたため、引退後は開業医として活躍したという記述には少し驚いた。全体的に楽しく読んだ。

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